お盆やお彼岸にはお墓参りに行きますけど、そのときにお供えするお線香ってどうしていますか?
帰るときに消していくべきでしょうか?
それとも、そのままにしておいて大丈夫なの?
お線香だけではなく、お供え物もどうするべきか気になりますよね。
ここでは、そんなお悩みについてまとめています。
お墓参りでは線香は帰るときに消すの?
お墓参りに行ったら、墓石やその周りを掃除した後でお線香を灯しますけど、火がついている物ですから心配ですよね。
燃え尽きるまで時間がかかりますから、お線香が燃えてなくなるまで待つのも難しいでしょう。
それとも、火のついたお線香をそのままにして帰ってしまってもいいのでしょうか?
そのへんについては、霊園であれば規約に記載がある所もあります。
例えば、次のように・・・
・線香やロウソクの火が消えたのを確認する
・お参りが終了したときに消火する
こうした規約のないところでも、お線香やロウソクが消えるのを待つか、帰る前に消していったほうがいいと思いますよ。
墓地の周囲に木や草が茂っていたり、燃えやすそうな落ち葉や枯れ草がある所は火事の危険がありますよね。
それでなくても、強い風で火のついたお線香のかけらが飛ばされないとも限りません。
実際、お墓参りのシーズンに、「お墓参りは、火の始末を確認してからお帰り下さい」という事をアナウンスしながら、墓地の近くを走っている消防車もありましたよ。
お線香は、太いものだと、燃え尽きるまで30分~40分ほどかってしまいます。
できれば燃えきるのを待ちたいなら、細いものを使ったほうがいいでしょう。
お墓参りの線香が原因で火事になったことも!
お墓参りのときに供えたお線香が原因で火事が起こったことが、実際にあったそうです。
埼玉県某所のお墓だったそうですが、消防署の注意喚起でこのような物がありました。
火災予防にご協力をお願いします
墓地等へ御供えする線香の火が強風により飛火し、
周囲の枯草や山林へ燃え拡がる火災が発生しております。
火気の取り扱いには、細心の注意をお願い申し上げます。
比企広域消防本部 消防署
この近くの別のお寺では、すぐそばに森があることもあって、風の強い日にはお線香の販売を中止しているそうです。
それでも、お線香を持参してくる人までは管理できないでしょうから、お墓参りをする側で注意する必要がありますね。
風の強い日はお線香の販売を控えているお寺でも、お線香をお供えする場合は、火を見張っている間だけにして、帰る際に消していって欲しい、とのことでした。
お墓参りのお供え物も持ち帰りしたほうがいい?
お墓参りには、お線香やロウソクだけではなく、食べ物のお供え物も持っていきますよね。
お墓参りを終えて帰る際には、火の始末だけではなく、お供え物も持ち帰るようにしましょう。
そのまま置いていくと、カラスなどの動物に食い荒らされるだけではなく、場所によっては、ホームレスの人が食べに来るという問題もあるそうです。
カラスは、墓地内でお供え物を食べ散らかすだけではなく、周辺の田畑や住宅地にまでゴミをまき散らして、近くに住んでいる人に迷惑をかけることもあるそうですよ。
仮に食べ荒らされたりすることがなくても、そのままにしておくと腐ってしまいますよね。
霊園によっては、お供え物を禁止している所もあります。
ですので、故人が好きだった食べ物などを持っていってもいいですけど、お墓参りのときに墓前に置くだけにして、帰るときに持って帰るようにしたほうがいいですね。
持ち帰った後、故人を偲びながらいただくのがいいと思いますよ。
まとめ
お墓参りの際には、火事の危険がありますから、火のついたお線香は燃えきるまで待つか、帰るときに消すようにしましょう。
お供え物も、そのままにしておくとカラスなどに食い荒らされますから、墓前に供えた後、帰るときに持って帰ったほうがいいですね。