電卓、タイマー、時計など、小型の機器でよく使われているボタン電池には多くの種類がありますね。
ここでは、ボタン電池(コイン電池・マメ電池)の種類一覧を紹介しています。
ボタン電池のサイズ・寸法や、互換性のありそうな電池を調べたいときにご活用ください。
ボタン電池のSRとLR、WとSW、BRとCRの違いについてもまとめています。
ボタン電池の種類 規格一覧
まずは、「LR」が付く型番のボタン電池を紹介します。
ゲーム、電卓、キッチンタイマー、ストップウォッチなど、特に多くの機器で使われている電池ですね。
LRのボタン電池の電圧は、どれも1.5vとなっています。
LR44とSR44など、よく似た名前のボタン電池もありますが、LRとSRの違いについては後ほど解説します。
ボタン電池 LRの種類一覧
(サイズは直径×厚さ 単位はmmです)
LR41 | 7.9×3.6 |
LR43 | 11.5×4.2 |
LR44 | 11.6×5.4 |
LR44H | 11.6×5.4 |
LR1120 | 11.6×2.05 |
LR1130 | 11.6×3.05 |
4LR44P | 13.0×25.2 |
(※ L1131はLR1130のドイツ・ヴィニック社での型番名で、大きさも同じです。互換性がありますのでLR1130を代わりに使うことができます)
ボタン電池 SRの種類一覧
次に、型番名に「SR」が付く種類のボタン電池を紹介します。
主に腕時計などに使われている電池ですね。
SRのボタン電池には、型番名の最後に「W」や「SW」が付く物や、何も付かない物がありますが、数字が同じなら大きさや電圧は同じです。
SRのボタン電池の電圧は、どれも1.55vとなっています。
LRとSRの違いや、WやSWの意味については後ほど解説します。(※用途が異なりますので注意してください)
(サイズは直径×厚さ 単位はmmです)
SR41 | 7.9×3.6 |
SR43 | 11.6×4.2 |
SR44 | 11.6×5.4 |
SR416 | 4.8×1.65 |
SR421 | 4.8×2.15 |
SR512 | 5.8×1.25 |
SR516 | 5.8×1.65 |
SR521 | 5.8×2.15 |
SR527 | 5.8×2.7 |
SR616 | 6.8×1.65 |
SR621 | 6.8×2.15 |
SR626 | 6.8×2.6 |
SR712 | 7.9×1.29 |
SR716 | 7.9×1.65 |
SR721 | 7.9×2.1 |
SR726 | 7.9×2.6 |
SR731 | 7.9×3.1 |
SR916 | 9.5×1.65 |
SR920 | 9.5×2.05 |
SR927 | 9.5×2.73 |
SR936 | 9.5×3.6 |
SR1116 | 11.6×1.65 |
SR1120 | 11.6×2.05 |
SR1130 | 11.6×3.05 |
SR1136 | 11.6×3.6 |
ボタン電池 CRの種類一覧
以下は、型番名に「CR」と付くボタン電池の一覧です。
コイン電池とも呼ばれているのは、この平べったいタイプの電池ですね。
ゲーム、PDA、ラジオ、電卓、腕時計、カーリモコンなど、色んな所で使われています。
CRと付くコイン電池の電圧は、ほとんどの物が3.0vとなっています。
一部例外がありますので、それは別途電圧を記載しますね。
(サイズは直径×厚さ 単位はmmです)
CR1025 | 10.0×2.5 |
CR1216 | 12.5×1.6 |
CR1220 | 12.5×2.0 |
CR1616 | 16.0×1.6 |
CR1620 | 16.0×2.0 |
CR2012 | 20.0×1.23 |
CR2016 | 20.0×1.6 |
CR2025 | 20.0×2.5 |
CR2032 | 20.0×3.2 |
CR2430 | 24.5×3.0 |
CR2450 | 24.5×5.0 |
CR2 | 27.0×15.6 |
CR123A | 34.5×16.8 |
CR-P2 | 36×35×19.5(※電圧は6.0vです) |
2CR5 | 45×34×17(※電圧は6.0vです) |
CR-V3 | 52×28.4×14.2 |
ボタン電池 BRの種類一覧
最後に、「BR」と付くボタン電池の種類です。
売っているお店もあまりないボタン電池ですが、壁掛け時計などに使われています。
(サイズは直径×厚さ 単位はmmです)
BR1220 | 12.5×2.0 |
BR1225 | 12.5×2.5 |
BR1632 | 16×3.2 |
BR2032 | 20×3.2 |
BR2325 | 23×2.5 |
BR2330 | 23×3.0 |
BR3032 | 30×3.2 |
ボタン電池のsrとlrの違いは何?
SR44とLR44など、よく似た名前のボタン電池がありますよね。
必要なボタン電池を買おうとしたとき、どっちでもいいんだろうかと迷ったりもします。
でも、大きさが同じでも、LRとSRには大きな違いがあるんですよ。
SR:酸化銀電池(電圧は1.55v)
型番に関係なく、LRはSRの廉価版のボタン電池といったところです。
SRのボタン電池のほうが電池容量が多く、LRよりも長く使えます。
電圧に関しても、SRは寿命が切れるまで電圧が安定しているのに対し、LRは消耗とともに電圧も下がってきます。
ですから、本来であればSRのボタン電池を使用する、電圧の安定が求められる機器で同サイズのLRボタン電池を使うと正常に動作しないこともあるんです。
そのような機器というのは、例えばデジタルノギスなどですね。
なので、本当ならSRボタン電池を使う機器で、こっちの電池のほうが安いからと、同サイズのLRボタン電池を使うのは避けるべきです。
逆に、LRボタン電池の代わりに同サイズのSRボタン電池は使うことは可能です。
ボタン電池のwとswの違いとは?
SRのボタン電池には、数字の後ろに「W」や「SW」が付いている型番の物があります。
これらにもちゃんと意味があるんですよ。
SW:弱い電流で動作する機器向け
Wの付くSRボタン電池を使う機器というのは、ストップウォッチやアラームなどの機能も付いているデジタル腕時計などですね。
そのような機器には、強い電流に対応した電池が必要です。
SWの付くSRボタン電池を使う機器というのは、アナログ時計などですね。
そのような機器は強い電流を必要としません。
WもSWも付いていないボタン電池は、一般機器向けです。
大きさが同じならどれでもいいというわけではありませんから、その機器に定められたボタン電池を使うようにしましょう。
特に、強い電流で動作する、Wのボタン電池を使用する機器に、弱電流向けのSWのボタン電池を使うのは避けましょう。
ボタン電池のbrとcrの違いは?
ボタン電池には、型番に「CR」と付くボタン電池によく似た、「BR」と付くボタン電池もあります。
CR3032とBR3032などですね。
これらの電池の違いは次のようになっています。
BR:プラス極にフッ化黒鉛を使用していて、高温での放電特性に優れ、長期間の使用にも耐えます。
CRのボタン電池は、カメラ、ラジオ、リモコン、電卓などの一般機器で使用されます。
一方、BRのボタン電池は、メモリーバックアップや壁掛け時計など、長期間に渡る高い信頼性が求められる機器に使われていますね。
壁掛け時計に使うBRの電池は、10年も持ったりするんですよ。
大抵の場合、BRでもCRでも使えないことはないでしょうが、BRの代わりにCRを使うと、長期間の使用での安定性や長寿命は損なわれるでしょう。
基本的には、その機器に指定された電池を使用するべきです。