5月5日の端午の節句が近づいてきたら、男の子が生まれたご家庭では、「そろそろ五月人形を用意しなきゃ」となると思います。
どんな五月人形がいいんだろう?
こういうのって親が買ってくれたりするのかな?
・・・なんて考えている所に、お義母さんから
「お下がりをあげるわよ」なんて言われたりしたら、
「え? それはちょっと・・・」ってなりますよね。
五月人形ってお下がりはダメなんでしょうか?
兜飾りだったら大丈夫?
断り方はどうすれば・・・?
ここでは、こんなお悩みについてまとめています。
五月人形ってお下がりはダメなんじゃないの?
ご主人の実家には、ご主人が子供の頃に使っていた五月人形が、まだ押し入れに眠っているというケースも多いかと思います。
ご主人のお父様、お母様が、「孫の○○ちゃんのために、この五月人形を贈ってあげようかしら」と、引っ張り出してきちゃったんでしょう。
「お下がりあげるから、五月飾りは買わないでいいわよ」
・・・なんて言われた日にゃ、そりゃ困りますよね。
特に、義理母が変に張り切っちゃうんですよね。
まさか、「これもういらないし邪魔だから、ちょうどいい機会だし押し付けてやろう」
・・・なんて思ってるわけじゃないでしょうけど。
お義父様、お義母様にとっては、自分の息子が可愛かった頃に使っていた、思い入れのある五月人形なんでしょうが、もらう側にとっては、ただのお下がり、中古品です。
それだけではなく、五月人形って、お下がりはダメって聞きますよね。
どうしてお下がりはダメなのかというと、五月人形は、子供の代わりに厄災を引き受けるとされているからなんです。
誰かが使った五月人形は、前の持ち主の身代わりにバンバン受けたであろう、穢(けがれ)とか災いにまみれていますから、お下がりではダメと言われています。
前の持ち主が子供のパパでも例外ではありません。
なので、子供一人につき、一つの五月人形を新たに買ってあげるべきなんですよ。
役目を終えた五月人形は、お下がりとして誰かに譲ったり、リサイクルショップやネットオークションなどで売ったりしないで、供養して処分するべきです。
人形供養をやってくれる神社やお寺に持ち込めば、きちんとやってくれますよ。
人形を捨てるのは心が痛むと思っている人も、それなら安心でしょう。
お義母様が、そういうことを知っていてくれたらよかったんですけどね・・・。
五月人形でも兜だけの物ならお下がりでもいいの?
五月人形にも色々ありますよね。
兜飾り、鎧飾り、金太郎飾り、武者人形、鍾馗様、ケース入り、三段飾り・・・etc
金太郎飾りなどのように、人間の形をしていて顔もあるような人形って、お下がりだと何か宿っていそうな気がしてちょっと怖かったりしません?
鎧飾りも人間型だから、中古だとちょっと怖そう・・・。
じゃあ、兜飾りだったらお下がりでも平気なのかな、というと、それもダメなんですね。
先程も書きましたように、五月人形って、前の持ち主の災厄を引き受けてますから。
兜飾りの場合、人間の形はしてませんから、心理的な抵抗は小さいかもしれませんけどね。
子供の日を前に、お下がりでどんな人形が贈られてくるにせよ、正直言ってありがた迷惑であることには変わりないですね。
やっぱり、できれば断りたいものです。
でも、その断り方が難しいんですよね。
五月人形をお下がりであげると言われた場合の断り方は?
旦那さんのお母様から言われたのでしたら、旦那さんに断ってもらえば一番角が立たなそうでいいですよね。
可能であれば、旦那さんに「いらないよ」って、ピシャっと言ってもらいましょう。
それでも送ると言って聞かない義理母でしたら、五月人形は子供の災厄を身代わりに引き受けるものだから、譲るのはダメなんだと説明してはどうでしょう。
「五月人形を譲ると厄まで引き継いでしまうんですよ。お気持ちはうれしいですけど、だからお下がりはダメなんですよ」
って感じの断り方で説明すれば、考え直してもらえないでしょうかねぇ・・・?
まさか、かわいい孫に災いが降りかかればいいと思って、お下がりを送りつけようとしているわけではないでしょうし。
お祖母様の気持ちを大事にして受け取っておく、あるいは、何を言っても聞き入れてもらえずに送りつけられてきた、という場合は仕方ないですね。
その時は、もらった五月人形は、あくまでパパの五月人形ということにして、子供の五月人形は別に用意すれば、厄の心配はなくなりますよ。
そうすれば、お下がりの五月人形を飾っていても問題ありません。
ただ、その場合、人形を飾るスペースが問題ですけどね。
まとめ
五月人形は、子供の身代わりに災厄を引き受けるものです。
なので、誰かに譲ると厄まで引き継いでしまうので、お下がりではダメなんですね。
それは、兜飾りでも、鎧飾りでも、金太郎飾りでも、全て一緒です。
お義母さんがお下がりをあげると言ってきたら、できればお断りしたい所ですね。
断り方としては、五月人形を譲ったら厄まで引き継いでしまうので、お下がりはダメなんですよと説明してわかってもらうのがいいと思います。
でも、旦那さんに「いらないよ」とピシャっと断ってもらえれば、一番手っ取り早くて、角も立ちにくいんでしょうけどね。