雨の日には傘の出番ですが、その傘の撥水効果が落ちていると困るんですよね。
玉になって傘の上を転がり落ちるはずの雨粒が、傘の布に染み込んでビショビショに・・・。
畳んだ傘を持って歩かないといけないときなどに、それでは面倒です。
傘の撥水効果を復活させる方法ってないのでしょうか?
やっぱり、撥水スプレー?
撥水スプレーと防水スプレーって違いはあるの?
ここでは、こんな疑問の答えをまとめています。
傘の撥水効果を復活させる方法は?
傘に限らず、撥水効果を復活させる方法といえば撥水スプレーですが、それ以外にも方法はあるんですよ。
それには、大抵の家にあるドライヤーを使えばいいんです。
ドライヤーが家にないなら撥水スプレーを買ってきたほうがいいでしょうけど、もしドライヤーを持っているなら、まずはそちらを試してみてはいかがでしょうか。
ドライヤーを使った、傘の撥水効果を復活させる方法はとっても簡単です。
広げた傘にドライヤーの温風を当てるだけ!
ただし、ビニール傘にドライヤーの温風を当てると、熱で溶けたりしてしまう恐れがあるのでダメですからね。
と言っても、ビニール傘でしたら、元々素材自体に撥水効果がありますから、そのようなことをする必要もないでしょうけど。
ドライヤーを使って傘の撥水効果を復活させる方法ですが、10~20センチ離して、一箇所に30秒くらい温風を当てて下さい。
一箇所にあまり長い時間温風を当て続けると、傘の生地を傷めてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
ドライヤーを使った方法は、傘が乾いた状態で行って下さい。
濡れた傘を乾かすついでにやってはどうかと考える方もいるかも知れませんが、そうすると傘の生地に染みができてしまう場合があります。
また、急激に乾燥させることで、生地が傷んでしまうこともあるのです。
ドライヤーの温風を当てるだけで、どうして傘の撥水効果を復活できるのか、その理由も紹介しますね。
傘の生地にはフッ素加工がされていて、生地の表面は先の尖った小さい結晶が並んでいる状態なんです。
その結晶が雨を弾いてくれているわけです。
しかし、傘を使っているうちに、生地同士が擦れたり、畳んだりするときに手で擦ったりして、だんだんその結晶が寝た状態になってしまいます。
そうなると、傘の撥水効果が失われてしまうのです。
傘にドライヤーの熱を当てると、その結晶が元の立った状態になるので、撥水効果が復活するというわけなんですね。
では、ドライヤー以外の、例えば、エアコンの温風を当てても傘の撥水効果を復活させられるのかというと、それは無理です。
ドライヤーの温風は100度前後ですが、エアコンの温風の温度はそんなに高くないですよね。
石油ファンヒーターでしたら温風の温度もかなり高いですから、ドライヤーの代わりになるかもしれません。
ドライヤーも石油ファンヒーターもないのでしたら、スプレーを使いましょう。
ドライヤーを使ってみたけど、どうも撥水効果が復活してくれないという場合も、防水スプレーを試してみて下さい。
傘の撥水のためにスプレーを使うなら
傘の撥水効果を復活させるなら、防水スプレーを使ったほうがお手軽でしょう。
わざわざ防水スプレーを買うのが嫌でしたら、ドライヤーを使ってもいいですけどね。
防水スプレーを傘に使うときには、生地から20から30センチ離して、まんべんなく吹きかけるだけです。簡単ですよね。
防水スプレーは、かけすぎても、何度かけても大丈夫です。
万が一、かけ過ぎで白っぽくなっても、拭き取れば簡単にきれいに落とせますよ。
スプレーの防水効果はすぐになくなりますから、スプレーはこまめにかけておく必要があります。
ただし、これがとても重要ですが、換気には注意して下さい。
防水スプレーを大量に吸い込んでしまうと危険です。命にも関わります!
できる限り、外で作業しましょう。
防水スプレーと撥水スプレーの違いって何?
撥水効果を復活させられるスプレーには、『防水スプレー』と『撥水スプレー』がありますけど、違いは何なのでしょうか?
実は、どちらも撥水スプレーで、違いはないのです。
どちらも吹きかけた物の表面をコーティングして、外部からの水などを弾く効果を発揮します。
ただ、こうしたスプレーには、効果と用途に違いがあります。
シリコン系の撥水スプレー(防水スプレー)
油分を弾く効果はない。しかし、フッ素系よりも効果が長続きします。
吹き付けた物の表面をシリコンの膜で覆うので、通気性が失われます。
そのため、体に直接身につける衣類に使用すると、体から出た湿気がこもります。
カッパ、傘、カバン(革製品ではない物)、長靴などに使うなら、シリコン系がいいでしょう。
フッ素系の撥水スプレー(防水スプレー)
油分を弾く撥水効果もある。革製品にも使える。
シリコン系スプレーのように、吹き付けた物の通気性を損なうことがありません。
お値段は、シリコン系よりもお高め。
革靴やレインウェア、革製のカバン、テントなどに使うなら、フッ素系がいいでしょう。
ゴアテックスにもフッ素系がいいですね。
撥水効果のなくなった傘に使うなら、シリコン系の防水スプレー(撥水スプレー)を選べばいいですね。
傘でしたら油を弾く効果は必要ありませんし、通気性を保つ必要もありませんから。
傘以外の物にも使いたいなら、素材や用途に応じて選びましょう。
まとめ
傘の撥水効果を復活させたいなら、ドライヤーを使う方法と、撥水スプレー(防水スプレー)を使う方法があります。
どちらもお手軽にできますから、好きな方を試してみて下さい。
傘にスプレーを使うなら、シリコン系の撥水スプレー(防水スプレー)ですよ。
防水スプレーと撥水スプレーに違いはありません。どちらも同じです。
ただし、スプレーを使う際は、換気には注意して下さいね。
大量に吸い込むと命にも関わります。なるべく外で作業しましょう。