年賀状や暑中見舞い、残暑見舞いなど、ハガキを出す機会って結構多いですよね。
でも、住所を書くときに、
「縦書きだと数字はどうやって書けばいいんだろう?」
って悩んでしまいませんか?
漢数字? それとも算用数字?
ここでは、一桁の数字や、10や20、3桁以上の数字の場合、縦書きだったら、はがきにどうやって書けばいいのかをまとめています。
ハガキの住所を縦書きする場合 数字はどう書けばいい?
一般的に数字の書き方って、
縦書きなら漢数字
横書きなら算用数字(アラビア数字)
とされていますよね。
例えば、次のような書き方です。
縦書きなら・・・
一
二
三
四
あるいは、
一
千
二
百
三
十
四
横書きなら・・・
1234
では、ハガキに住所を縦書きする場合も、数字は漢数字で書くべきなのかというと、そうとも言えません。
日本郵政のサイトを見ると、手紙の書き方の例では、縦書きの数字が算用数字になっています。
http://www.post.japanpost.jp/navi/mame_envelope.html
丁目、番地、号の数字の縦書きでの書き方が、次のようになっていますよね。
1
|
3
|
2
郵便屋さんにとっては、「縦書きは漢数字、横書きは算用数字」という一般常識よりも、読みやすさ、判別のしやすさを優先してほしいようです。
先程の数字を漢数字で書いたら、
一
|
三
|
二
となりますが、これだったら漢字で書いても読みにくくはないですね。
でも、「23丁目21番地」とかだったら、
二
三
|
二
一
となって、かなり読みにくくなってしまいます。
文字と文字の間が詰まっていたら、「一」と「二」がくっついて「三」に誤読してしまったりするかもしれません。
では、こう書いたらどうでしょうか。
二
十
三
|
二
十
一
読み間違えることはなくなりそうですが、読みにくくないですか?
これが、「123番地4567号」とかだったら、
百
二
十
三
|
四
千
五
百
六
十
七
となってしまいます。
もはや、郵便屋さんへの嫌がらせに近いです(笑)
以上の理由から、はがきに住所を縦書きする際の数字は、算用数字で書いたほうがいいでしょう。
こうした書き方についてネットで調べてみると、サイトによって言っていることがバラバラなんですよね。
あるサイトでは漢数字で書くって言っていると思えば、別のサイトでは算用数字で書くって言っていたり・・・。
つまり、決まった書き方ってないんですよね。
絶対にこう書かないといけない、というマナーはありませんから、機械での仕分けや配達の際に読み取りやすい書き方をすればいいでしょう。
仕分けの機械で読み取るにしても、配達する郵便屋さんが読むにしても、縦書きの住所の数字は、算用数字(アラビア数字)のほうが読み取りやすいですよ。
誤配を防ぐためにも、ハガキに住所を縦書きする際は、数字を算用数字で書きましょう。
ただし、「丁目」の部分の数字だけは漢字で書くというケースもあります。
「丸の内一丁目」などのように、「丁目」が町名に含まれる場合は、そこまでは漢字で書くのが、厳密に言うと正式です。
町名に「丁目」が含まれない地名もありますし、町名に「丁目」が含まれる地名であっても、そこの数字を算用数字で書いても問題にはなりません。
いちばん重要なのは読みやすさですが、「丁目」が住所に含まれるなら、その部分の数字は漢字で書いてもいいでしょう。
丁目を漢数字で書くとしても、番地以降の数字は算用数字で書きます。
よくわからないなら、縦書きでも葉書の住所の数字は、全部算用数字で書いてしまっても問題はありません。
はがきの住所の数字の10はどう書く?
前の章で書きましたように、はがきの住所の数字は、縦書きでも算用数字で書いたほうがいいです。
「10」も、「十」とか「一〇」ではなくそのまま「10」と書いていいでしょう。
例えば、10番地3号だったら、
10
|
3
ですね。
20も同様に、
20
|
5
でいいでしょう。
25番地7号とかを
二
五
|
七
のように書くより、ずっとスッキリしていて読みやすいですよね。
これだったら、『「10」は縦書きで「一〇」って書くの? それとも、「十」って書くの?』などと悩むこともありません。
住所を縦書きする場合 数字が3桁以上だったら?
では、ハガキを縦書きする際に、住所の数字が3桁以上だったらどうなのでしょうか?
3桁だと、
123
|
12
のようになりますね。
もし4桁だったら、
1234
|
12
のようになります。
基本的には、3桁以上の数字でも算用数字で構いませんが、縦書きの住所なのに、横に3桁、4桁と並べるのが見苦しいと感じるなら、漢数字で書いてもいいかと思います。
一
二
三
四
|
一
二
のような感じですね。
文字が多くなると読みにくいので、間に「十」とか「百」とか「千」などを入れる必要はありません。
ゼロの部分は「〇」と書きます。
「2045」だったら、
二
〇
四
五
ですね。
この場合、「10」は、
一
〇
と書くことになります。20の場合も同様です。
数字と数字の間隔に気をつけて、誤読されないようにしましょう。
「一」と「二」がくっついて、「三」に読み間違えられたりしたらいけませんよね。
特に、一と二と三は、文字の間隔に気をつけましょう。
漢数字で書くにしても、算用数字で書くにしても、いちばん重要なのは読みやすさです。
まとめ
はがきに住所を縦書きする場合の数字は、漢数字ではなく、算用数字(アラビア数字)で書いたほうがいいでしょう。
絶対に算用数字で書かないといけないとか、漢数字で書かないといけないといったルールはありません。
しかし、仕分けの機械での読み取りや、配達の際の郵便屋さんの読みやすさを考慮すると、算用数字のほうがスッキリしていて読みやすいです。
日本郵政のサイトを見てみても、手紙の書き方の例で、縦書きの数字が算用数字になっていますよ。
10や20もそのまま、
10
|
5
などのように書いて構いません。
3桁や4桁の数字が、
1034
|
12
のようになるのが嫌でしたら、
一
〇
三
四
|
一
二
のように漢数字で縦書きしてもいいですが、数字と数字の間に適度な間隔を開けて読みやすく書きましょう。