しじみの味噌汁っておいしいですけど、入っているしじみの身って食べるものなのかどうか、ちょっと微妙ですよね。
アサリやはまぐりと違って、しじみって小さいですから食べにくいですし、マナー的にはどうなのかもわからなかったりします。
そこでここでは、
・しじみの味噌汁の身は食べるものなのかどうか
・食べないのがマナーなのか
・しじみの身には栄養があるのかどうか
以上の3点について紹介します。
しじみの味噌汁の身は食べる? みんなはどうしてるの?
しじみの味噌汁の身は食べるのか、私のまわりの人に聞いてみたところ、食べるっていう人が圧倒的に多かったですね。
食べないと言った人は2割もいないかな、という程度でした。
味噌汁のしじみは食べる派の人の意見としては、次のようなものがありましたね。
「おいしいから食べないともったいない」
「味噌汁の具なんだから食べるのが当たり前」
「しじみは二日酔いにいいから、しじみの身もしっかり食べたい」
逆に、食べないと言った人の意見は、こんなものでした。
「しじみの味は出汁として出ているんだから、味噌汁だけ飲めば十分」
「出汁で味が出てしまっているから、しじみの身を食べてもおいしくない」
「小さくて食べるのが面倒だから」
確かにしじみって小さいですし、味噌汁に入れる場合アサリなどよりも数が多くなりますから、食べるのも手間ですよね。
しじみの身が美味しいと言っている人がいる一方、出汁として味が染み出してしまっているから身は美味しくないと言ってる人もいるんですよね。
その辺は味の好みの問題かもしれません。
しじみの栄養が味噌汁の中に出きってしまっているのなら、身は食べなくてもよさそうですけど、実際のところはどうなのでしょうか?
そもそも、しじみの味噌汁って、身も食べるのはマナー違反なのでしょうか?
それらについて、次の章から紹介しますね。
しじみは食べないのがマナー?
家でしじみの味噌汁を飲むときならともかく、外食でしじみの味噌汁が出てきたら、身は食べないのがマナーなのかどうか気になりますよね。
チマチマとしじみをほじくって食べるのは下品なマナー違反のような気がして、人前では食べにくかったりしますね。
でも、しじみの身は食べないのがマナーと言う人も結構いるようですけど、実はそんなことはないようですよ。
格式の高い料亭でしじみ汁が出ることもありますが、そのときは、しじみの身も食べるように言われます。
しじみの身は食べないのがマナーという間違った話が広がったせいで、しじみの身を食べようとしない人が増えたせいか、「身もおいしゅうございますよ」などと声をかけられて、さり気なく食べるように勧められたりしますね。
しじみの身を取るときには、箸で取りにくいなら左手を添えて取ってもいいそうです。
しじみの殻は椀に返しましょう。
小さいしじみは食べなくてもマナー違反にはならないそうですよ。
しじみの味噌汁の身にはどんな栄養があるの?
しじみを味噌汁の具にした場合、しじみには栄養は残っているのでしょうか?
しじみに含まれる栄養が全て汁の中に溶け出てしまっているなら、しじみの身を食べることにはあまり意味がありませんよね。
でも実は、しじみの栄養は、味噌汁の中に全て出てしまっているということはなく、身にもしっかり残っているんですよ。
味噌汁のしじみの身には次の栄養があります。
・鉄分
貧血の予防に効果があります。
・カルシウム
丈夫な骨や歯を作るだけではなく、精神の安定にも効果があります。
・ミネラル
肌のアンチエイジングや、毛髪の育成に効果のある亜鉛などが多く含まれます。
・ビタミン
血液を作るビタミンB12などが含まれます。
・オルニチン
二日酔いや疲労回復に効果があります。
しじみは二日酔いに効くというのは、しじみに含まれるこのオルニチンに効果が期待できるからなんですね。
・タウリン
タウリンも疲労回復に効果が期待できます。
リポビタンDに1000mg含まれる、あの栄養分ですね。
・グルタミン酸やコハク酸
うまみ成分である必須アミノ酸です。
しじみを味噌汁にしても、しじみの身にはこれらの栄養が半分ほど残っているそうですよ。
これは、食べずに捨ててしまったらもったいないですよね。
しじみの身は食べないものだと思っていた人も、これからは、しじみの身もぜひ食べてみてください。
※しじみを調理する場合、料理の前に冷凍することで、二日酔いや疲労回復に効果が期待できるオルニチンが8倍にも増えるんですよ!
でも、冷凍方法にちょっとしたコツがいるんです。
こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
味噌汁のしじみは、身も食べることはマナー違反にはなりません。
味噌汁にしても、しじみの身にも栄養が半分ほど残っていますから、身を食べないで残してしまうのはもったいないですよ。
しじみの栄養や味が全て出てしまっているから、身は食べないで汁だけ飲むものだと思っていた人も、これからはしじみの身もぜひ食べてみてください。