初詣などで神社にお参りに行ったときにはお守りをいただきますけど、同時にそれまでのお守りを返納しますよね。
でも、旅行などで遠くに行った時にいただいたお守りだと、返しに行くのはちょっと無理。
こんな場合、近くの別の神社にお守りを返納してもいいのでしょうか?
ここでは、次の情報についてまとめています。
・お守りの返納方法は? 返納箱みたいな場所があるの?
・お守りの返納にお金はかかるの?
お守りの返納ってどこでもいいの?
お守りは、必ずそれをいただいた神社に返納しないといけないということはありません。
別の神社に返してもいいんですよ。どこでもOKです。
お寺のお守りを神社に返納したりするのはNGです。
お守りだけではなく、破魔矢なども別の神社に返してもいいそうです。
お寺と神社と神宮などの違いとは?
お寺は仏教の神様、神社は神道の神様をまつっています。
〇〇寺という名称だったらお寺というのはわかりますよね。
でも、神社だと思って初詣などに行っている人もいらっしゃるかもしれませんが、川崎大師はお寺ですので注意してください。
大師とは弘法大師(空海)のことですので、川崎大師はお寺になります。
ちなみに、川崎大師は正式には「平間寺(へいけんじ)」といいます。
他の〇〇大師という所もお寺ですね。
神社にもいろいろと種類があって、ちょっとややこしいですよね。
神宮:天皇、皇室と関わりの深い神社
(伊勢神宮、明治神宮、平安神宮)
大社:有名な神社の総本山的な神社
(出雲大社)
八幡:八幡神(武士の神様)をまつっている神社
(神奈川の鶴が丘、京都の岩清水、大分の宇佐など)
天神:菅原道真をまつっている神社
(福岡の大宰府、京都の北野、東京の湯島など)
稲荷:稲荷神(農業の神様)をまつっている神社
(京都の伏見、佐賀の有徳、東京の王子など)
お守り返納の方法
神社に行くと「札納所(ふだおさめどころ)」または「お焚き上げ」と書かれている場所があります。
そこにお守りなどを返納できるようになっていますので、そこに古いお守りを返却しましょう。
札納所などがない神社の場合は、社務所の方に渡します。
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お守りは紙に包んだり、封筒などの袋に入れて返納すべきかについては、神社によっては禁止している所もあります。
返納する場所のすぐわきに、封筒などの袋や包み紙を捨てるくずかごを置いている神社もありますね。
そのままお返しすることに抵抗があって、包んだりして返納したい人もいらっしゃるかもしれませんが、気をつけてください。
お守りの返納は郵送でも可能!
すぐ近くにお守りを返納できる神社がないか、神社まで出かけることができないなら、郵送でのお守りの返納を受け付けてくれる神社もありますよ。
例えば、伊勢神宮でも、一年中郵送でのお守り返納を受け付けてくれています。
封筒にお守りを入れ、「返納希望」あるいは「お焚き上げ希望」と書き添えて神社へ送るだけ。
お賽銭としてお金も入れたいなら、現金書留で送るようにしましょう。
具体的にいくらとは決まっていませんが、お気持ちで。
郵送でしたら、遠くの神社であっても、そのお守りをいただいた神社に返納できますね。
郵送の場合も、別の神社のお守りを返納しても構わないそうです。
ただし、この場合も、神社にお寺のお守りを返すのはダメですので気をつけましょう。
伊勢神宮以外の神社に郵送したいのでしたら、受け付けてくれるかどうか、事前に問い合わせてみてください。
ちなみに、伊勢神宮に郵送する場合の宛先は内宮で、自分の住所氏名も書きます。
お守りの返納にはお金がいるの?
札納所には賽銭箱もあります。
具体的にいくらなどと決まってはいませんが、これまでお世話になったお礼として、おきもちとして賽銭箱にいくらか入れましょう。
お守りを買うという言い方は間違い?
神社というのは商売ではありませんから、お守りを「買う」という言い方は厳密には間違いだそうです。
お守りやお札は販売しているのではなく、あくまで「授与品」という扱いだそうですよ。
ですから、「買う」ではなく、「受ける」とか「授かる」とか「いただく」という言い方が適切ということになります。
よくよく考えるとそうですよね。
お守りには神様のお心が宿っているのですから、それを「買う」という言い方をしては罰当たりです。
また、神様のお心が宿っているお守りは、1つ、2つ・・・と数えるのではなく、一体、二体・・・と数えます。
「初詣でお守り一個買おう」とか「去年買ったお守り返そう」とか、つい言ってしまいますけど、気をつけたいですね。
まとめ
お守りの返納は、そのお守りをいただいた所とは別の神社でも受け付けてくれます。
ただし、お寺のお守りを神社に返すのはNGですので気をつけましょう。
神社のお守りを神社に返納するのであれば、どこでも大丈夫です。
神社には「札納所(ふだおさめどころ)」または「お焚き上げ」と書いてある返納箱がありますので、そこにお守りをお返ししましょう。
近くに賽銭箱もありますので、具体的にいくらとは決まっていませんが、これまでお世話にお気もちで、お金をいくらか入れるといいですね。