新年にはだるまを購入し、今年がいい年になるように願を掛けるのもいいですよね。
でも、だるまを買ったはいいが、まず片目を入れるときに「目入れはどっちからだっけ?」と悩んでしまいますよね。
縁起物ですから、いい加減なことをしたらご利益が無くなりそうですし、しっかりやり方を確認しておきたいもの。
そこでここでは、だるまの目を入れる順番と、目を入れるタイミング、マジックなど墨以外を使ってもいいのかについて紹介しますね。
だるまの目入れの順番はどっちから?右から?左から?
まず、だるまの目入れの順番ですが、左目(向かって右側の目)からです。
どうして左目からなのかというと、これは陰陽五行から来ているらしいですね。
陰陽五行説では物事が生まれるのは東から、そして、それが終わるのが西とされています。
陰陽五行では火は南の方角を示すとされるのですが、だるまの赤い色は火に通じるということで、だるまも南に向けて方位を決めます。
だるまを南に向けると、左目が東の方にあり、右目が西の方にありますよね。
物事が生まれるのが東から、終わるのが西ですから、まずは東に来る左目に目を入れて、願いがかなったら西に来る右目に目を入れるというわけです。
と言っても、目入れの順番は絶対にこうしないといけないということはありません。
選挙では、当選者がダルマにもう片方の目を入れる姿がよく生中継されますが、それを見ると、右目から入れているケースも多いようですね。
でも、目入れの順番に関しては、いかにもそれっぽい由来があるわけですから、縁起をかついで左目から目を書き込んでみてはいかがでしょうか。
だるまの目を入れるタイミングは?いつ入れるの?
だるまの目をいつ入れるのかというタイミングの問題ですが、これは別に大安や仏滅を気にしなくてもいいでしょう。
大安、仏滅、友引、赤口……などの六曜は中国の民間思想ですが、これが日本に広まったのは明治以降です。
明治時代に暦が太陽暦に変更されましたが、それまでの暦と違い、数字が並んでいるだけのカレンダーはさっぱり売れなかったそうです。
そこでカレンダー屋が六曜を加えたカレンダーを販売したところ、これが大ヒット。
旧来の暦は政府に規制されていましたが、六曜はセーフということで、日本で六曜思想は急速に広まり今に至る、というわけです。
なので、大安などは気にせずに、何が願を掛ける決意をした日、今年一年がいい年になるようにお願いをしたい日に、ダルマの目入れをすればいいでしょう。
縁起が気になるようでしたら、何を始めるのも吉とされる大安の日に目入れをするといいですね。
ちなみに、六曜のそれぞれの日の吉凶は次のようになっています。
・大安:すべての時間帯で吉
・仏滅:すべての時間帯で凶
・友引:11時から13時が凶
・赤口:11時から13時が吉
・先勝:午前中が吉、午後は凶
・先負:午前中が凶、午後は吉
もう一方の目を書き込むタイミングは、「願いがかなったとき」ですね。
でも、家内安全などのような、特にゴールのない願い事でしたら、神社やお寺にお焚き上げでだるまを納める前に目入れをすればいいでしょう。
だるまの目を書き込むのにマジックやサインペンなど墨以外を使ってもいいの?
だるまに目を入れる際に使う物も気になりませんか?
本来であれば筆を使って墨で目を入れるものなのかな? という気もしますが、わざわざ筆や墨を用意するのも大変です。
それに、墨だと目を書き込んだあとで垂れてきそうですよね。
実際、選挙で達磨の目入れをしているのを見ると、墨が垂れて黒い涙のようになっていることがよくありますし。
確かに、正式には墨を使って達磨の目入れをしたほうがいいのですが、そうしないといけないというわけではありません。
マジックやサインペン、筆ペンなど、好きな物を使って目入れをしても大丈夫です。
雰囲気を大事にしたいなら筆ペンがいいですね。
サインペンだと綺麗に描きにくいと思います。
まとめ
達磨の目入れをする順番は、左目(向かって右側の目)からです。
目を入れるタイミング、いつ入れるかに関しては、大安や仏滅などを気にしないといけないということはありません。
目を書き込むのに使うものは、マジックでもサインペンでも筆ペンでも、なんでも構いません。
墨でないといけないということはありませんよ。