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豆まきで落花生をまく地域の謎 いつからどんな理由でピーナッツを?

投稿日:2018年12月6日 更新日:

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節分には豆をまきますけど、大豆ではなくて落花生をまく地域もあるんですよね。

私はてっきり、まいた後で片付けるのが面倒だからと、最近になって広まった落花生節分だと思いこんでいたのですが、結構前からの習慣だったというから驚きです。

 

豆まきで落花生を使う地域があるのって、どうしてなのでしょうか?

どの地方でピーナッツを節分にまいてるの?

ここでは、節分にまつわる、こんな疑問に迫ります!

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豆まきに落花生を使う地域とそうでない地域があるのはなぜ?

まず、どのあたりの地域で節分に落花生を使うのでしょうか?

 

節分では大豆ではなく落花生を使うという家庭が多いのは、北海道、東北地方~新潟、栃木、茨城の北部あたりにかけてとなっています。

北日本が中心ですが、南九州(鹿児島県、宮崎県)にも落花生で豆まきをしている地域があるらしいですよ。

 

落花生派と大豆派を大まかに分けると、境界線は次の地図のようになります。

 

必ずしもこの勢力図の通りではないようで、石川県出身の人が、節分には落花生で豆まきをしていたと言っていました。

 

どうして落花生で豆まきをするのかと言うと、第一に挙げられる理由は「まいた後で見つけやすいから」。

東北地方を中心に落花生での節分が広まっていることから察するに、雪の上にまいても、大豆より大きくて見つけやすいという理由もあるのかもしれません。

それに、落花生でしたら、拾えば殻をむいて食べられますものね。

 

では、南九州でも落花生で節分が行われているのはなぜ? という疑問が生じますね。

もう一つの理由として、「落花生の生産量が多い地域だから」というのもあるみたいです。

 

日本の落花生の生産量ランキングは次のようになっています。

1位 千葉県

2位 茨城県

3位 神奈川県

4位 鹿児島県

5位 栃木県

6位 宮崎県

7位 埼玉県

8位 長崎県

九州の県が3つもベスト8にランクインしています。

たくさんあるから節分にも落花生を使うようになったのかもしれませんね。

 

じゃあ、1位の千葉県で落花生を使った節分が広まっていないのはどうしてなのでしょうか?

 

私は千葉県民なんですけど、落花生を節分に使うなんて聞いたことがなかったです。

初めて聞いたときには、拾った後で食べられるからとか、何ふざけた理由でピーナッツなんかまいてんだよ、伝統行事舐めてんじゃないの? そんなので鬼を撃退できないだろ、鬼にピーナッツだよ!? と思いましたよ。

 

でも、千葉県にある成田山新勝寺では、節分には大豆と落花生の両方を使って豆まきしているらしいですね。

千葉県民とはいえ、近所というわけでもないので成田山には行ったことがないので知りませんでした。

 

しかし、家ではもちろん、小学校でやった豆まきでも、使ったのは普通の炒り豆で、落花生なんか使ったことはなかったですね。

落花生生産量全国1位でも、千葉県ではピーナッツ豆まきの普及率は微妙な感じです。

 

豆まきに落花生を使うようになったのはいつから?

落花生を使った豆まきというのは、一体いつから広まったのでしょうか?

 

私はてっきり、後で掃除をするのが面倒くさいどこかのお母さんが最近になって始めて、「あら、落花生で豆まきって後片付けが楽そうでいいわね」って他のお母さんも真似しだして、SNSか何かで口コミで広まったのかと思っていました。

 

でも実際には、落花生を使った豆まきは、昭和30~40年代頃に北海道から広まったのだそうですよ。

高度成長期ですね。50年くらい前ですか、意外と歴史があったんですね。

 

そこでまた疑問!

落花生って、いつから日本にあったものなの?

 

落花生って昔から日本にありましたっけ? だってピーナッツですよ?

鬼が出てくるような昔話の時代にピーナッツってありました?

 

調査してみた所、落花生は南米のアンデス山脈が原産地で、日本では、沖縄でかなり古くから栽培されていたようです。

日本本土では、1706年に中国から持ち込まれたものの、そのときには栽培には至らなかったそうです。

江戸時代には南京豆(ナンキンマメ)という名称が使用されており、落花生が栽培されていたのではないかという説もありますが、明らかではありません。

 

日本で落花生が広まったのは明治になってからです。

 

明治4年に神奈川県中郡の寺坂慶次郎氏が、明治6年に同二見庄兵衛氏が、それぞれ中国産の種を横浜から取り寄せて栽培に取り組んだのだそうです。

千葉県でも、明治9年に山武郡南郷村(現成東町)の牧野万右衛門氏が神奈川から落花生の種子を取り寄せ、匝瑳(そうさ)郡鎌数村(現旭市)の金谷惣蔵氏も、鹿児島県から取り寄せた種子を使って栽培に取り組んでいます。

 

落花生って、やっぱり昔話の時代には日本になかったんですね。

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豆まきに豆を使う理由って何?

近代になってから広まった落花生を、鬼を撃退するための豆まきに使ってもいいのでしょうか?

だって、ピーナッツですよ? しかも殻付きの(笑)

カラに入ったピーナッツを投げつけて、鬼は恐れおののいて退散するのでしょうか?

 

でも、かと言って、普通の大豆だってアレですよね。大した攻撃力はなさそうですよね。

むしろ、大きい分、落花生のほうが攻撃力が高いかもしれません。

 

節分で豆をまく理由は、次のようなものです。

・魔の目(魔目=豆)に豆をぶつけて鬼を追い払う

・「魔を滅する」の「魔滅」を「豆」にかけて、豆をまくことで魔を滅する(邪気を払う)

 

ダジャレだったんですね。

魔目や魔滅を豆にかけているから、使う豆はどんな種類でも問題はなさそうです。

 

だったら、落花生よりももっと凄い豆があるんですよ!

 

それは、世界最大の豆、モダマ!!

アフリカからアジアにかけての熱帯・亜熱帯に分布している植物で、日本では奄美に自生しています。

さやの長さは平均1メートル、豆の大きさは、5~7センチもあります。

 

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これ、節分で鬼に投げつけたら、二度と近寄ってこないんじゃないでしょうか。

でも、これを豆まきに使ったら、鬼役の人が大変かも(笑)

 

 

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この化け物みたいな豆「モダマ」って食べられるのでしょうか?

 

調べてみましたが、残念ながら食べられないそうです。

まあ、残念でもないですね。ちょっと怖いですし、この巨大豆(笑)

 

でも、オーストラリアではアク抜きして食用にしているという情報もありましたし、屋久島では猿に食べられてモダマが絶滅しかかっているという情報も見つかりました。

一般的には食べられていないみたいですが、食べようと思えば食べられないこともないのかもしれません。

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まとめ

節分の豆まきで落花生をまいている地域は、北海道や東北に加え、新潟、栃木、茨城北部と、南九州です。

雪の上にまいても見つけやすいとか、落花生の産地だからという理由のようですね。

 

豆まきで豆をまく理由は、「魔の目に豆をぶつけて魔を滅する」の「魔目」と「魔滅」を豆にかけているからだそうです。

なので、使う豆はどんな種類のものでも問題はなさそうですね。

 

大人が歳の数だけ落花生を食べるのはキツイかもしれませんが、豆まきで落花生をまくのは、後片付けが楽だし、拾って食べられるしでいいかもしれません。

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