節分には歳の数だけ豆を食べるといいますが、それって数え年なのでしょうか? それとも満年齢なのでしょうか?
よくよく考えると、いくつ食べるものなのか、わかりませんよね。
ここでは、節分で食べる豆の数の疑問に迫ってみました!
節分の豆は歳の数だけ食べるって数え年?満年齢?
節分に食べる豆の数については、次の3通りの考え方があります。
・満年齢の数だけ食べる
・満年齢+1の数だけ食べる
数え歳というのは、生まれたその時を1歳とし、1月1日の元旦にみんな揃って年を取るという年齢の数え方です。
時期によっては、満年齢よりも2つ余計に年を取ってしまいますね。
満年齢とは、生まれた時を0歳として、誕生日を迎えるごとに1つずつ年を取るという年齢の数え方です。
今の日本人ですと、ほとんどの方が自分の年齢を満年齢で数えているかと思います。
誕生日を1日目として数えて、そこから365日目に歳を重ねることになるのですが、その365日目は誕生日の前日に当たるからです。
4月1日生まれの子供が「早生まれ」とされて、4月2日生まれの子よりも学年が一個上になってしまうのは、法律上は誕生日の前日、3月31日に1つ年を取っているからなんですね。
でも、ほとんどの人が、誕生日に1つ年を取るものとしてお祝いをしたのではないでしょうか。
満年齢+1個というのは、満年齢を数え年に変換するためという考えもありますが、年齢以上に来年の分も食べて「次の年も幸せになれるように」という願いを込めているという考え方もあるようです。
(どうして節分に「次の年」なんて言ってるのかは、次の章で説明しますね)
・・・さて、節分で食べる豆の数、歳の数って一体どれが正しいのでしょうか?
これについては、地域によって考え方の違いもあるようで、どれが正解というわけでもありません。
何個食べるのかは、別にどれでもいいというのが答えですね。
今まで数え歳の分だけ食べてきたのならそれでもいいですし、満年齢の数だけ食べていたのも間違っているわけではありません。
私は今まで満年齢の数だけ豆を食べていましたが、来年の分も合わせてプラス1個多く食べるという考え方もいいなと思いました。
数え歳だと、余計に年を取ってしまったようで嫌ですね(笑)
日本では元々数え歳で年齢を数えていましたが、近代になってから満年齢に切り替えられたので、歳の数ってどれなのかややこしくなったんですね。
1902年(明治35年)施行の「年齢計算ニ関スル法律」で満年齢を使用することになったものの、多くの人が数え年を使い続けたため、1950年(昭和24年)施行の「年齢のとなえ方に関する法律」で満年齢を改めて推奨したらしいです。
満年齢での年の数え方が本格的に日本で広まったのって、戦後になってからだったんですね。
2種類の年の数え方が生じたことで、ややこしくなったみたいです。
節分は伝統行事だから、豆を食べる数も、昔ながらの数え年じゃないといけないのかな? と思ってしまいますよね。
節分に豆を歳の数だけ食べる意味とは?
でも、どうして節分には歳の数だけ豆を食べるんでしょうね?
節分というのは、立春の1日前ということで、昔は12月31日の大晦日とともに年越しの日と考えられていたのだそうです。
節分という言葉自体が「季節を分ける」ことを意味しています。
その年越しの日である節分に、火にくぐらせて邪気を払った福豆を歳の数だけ体に入れて、「次の年も健康で幸せになれるように」と願いを込めたらしいですよ。
なるほど~。
火にくぐらせて邪気を払った豆を福豆としていたんですね。
だから、豆は豆でも、納豆とかだとダメなんですね。
節分の豆がたくさん過ぎて食べきれない場合は?
じゃあ、おじいちゃんやおばあちゃんも歳の数だけ豆を食べないとダメなの?
さすがに、70個も80個も豆なんか一度に食べられないですよね。
これについては、家によっていろんな考え方があるみたいですね。
祖父母の分は子供が代わりに食べてあげるとか、お年寄りは年齢の1桁の部分だけ食べればいいとか。(84歳だったら4個)
昔からそういう習わしだったというわけではないんでしょうけど、そのあたりは柔軟に対応しても良さそうですね。
そういえば、ちびまる子ちゃんでも、おじいちゃんが歳の数も豆を食べられないと言っていた話がありました。
その時は、まるちゃんが煎り豆をすり鉢ですり潰して、粉にしておじいちゃんに食べさせてましたね(笑)
友蔵さん、口の中をパサパサにしながら、辛そうに食べてました。
豆って、一度にたくさん食べすぎると体に良くないそうですから気をつけましょう。
節分の豆の食べ過ぎに注意!
節分の日には歳の数だけ食べるとしても、それだけだと豆ってたくさん残りませんか?
歳の数とか関係なしに食べたいだけ食べてしまう人もいますけど、私の場合、余った分は次の日以降にバリバリ食べてますね。
そこで気になるのが豆の食べ過ぎ!
実は、豆って食物繊維が多いので、食べ過ぎると下痢をしたり、ガスが溜まることで腹部膨満になることがあるんですよ。
節分の後で、お腹を壊した経験ありませんか?
それって、豆の食べ過ぎが原因だったのかもしれません。
また、節分で使われる大豆って脂質が豊富です。
脂質が豊富ということはつまり、カロリーが高いということです。
食べ過ぎると太る原因にもなってしまいます。
節分の豆のカロリーは?
煎り大豆のカロリーがどのくらいかというと・・・。
煎り大豆のカロリーは、100gあたり約411kcalです。
煎り大豆は、一粒が大体0.35gですから、計算すると一粒1.4385kcalになりますね。
40歳の人が歳の数だけ40個食べたら、摂取カロリーは57.54kcalになります。
30歳なら43.155kcal、50歳なら71.925kcalです。
大豆には良質なタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれていますが、歳に関係なくたくさん食べると良くないですね。
一度に食べ過ぎないようにしたほうが良さそうです。
落花生のカロリー 1粒では?
そういえば、節分では大豆の代わりに落花生(ピーナッツ)をまくという地域も結構あるんですよね。
落花生を歳の数だけ食べたらどうなるのでしょうか?
落花生一個が大体0.6gくらいで、カロリーは4kcalほどです。
大豆一粒が1.4385kcalくらいですから、それに比べると3倍近くと、大きい分かなり多いですね。
落花生を40個食べたら、摂取カロリーは160kcalにもなってしまいます。
落花生の場合も、食べ過ぎると太りやすくなるのはもちろん、下痢や腹痛の原因になることがあるようです。
落花生の食べる量の目安は、1日30個程度までだそうですよ。
落花生って豆まきでまいても後片付けが楽で、拾ったものも殻をむけば食べられますけど、一度にたくさん食べすぎないようにしたほうがいいですね。
まとめ
節分で食べる豆の数は、数え歳でも満年齢でも間違いではありません。
地域によっても違いがあり、満年齢+1個という所もあります。
歳の数だけ福豆を体に入れることで「次の年も幸せになれるように」という願いを込めているのが節分に豆を食べる由来です。
(昔は、立春の前日の節分は、大晦日のように年越しの日と考えられていたそうです)
満年齢+1個というのは、数え年にするという意味の他に、来年の分も豆を食べることで、次の年も幸せになれるようにという願いを込めている意味もあるそうですよ。
私はこれまで通り、満年齢の数だけ豆を食べることにします。
数え年だと、余計に年を取ってしまった気分になりますから(笑)