2月3日は節分。
豆まき用の豆とともに、恵方巻きを買ってきた、あるいは自宅で作ったという人も多いのではないでしょうか。
恵方巻きといえば、恵方を向きながら無言で食べると縁起がいいとされている太巻き寿司ですよね。
恵方巻きは、恵方と呼ばれる方角を向きながら無言で食べるものですが、恵方は毎年変わります。
今年、2019年(平成31年)の恵方は、どの方向なのでしょうか?
恵方の決め方や、恵方巻きの由来、起源などの情報とともに紹介しますね!
今年の恵方巻きの方角はどっち?
今年、2019年(平成31年)の恵方は、「東北東」です。
(厳密に言うと「東北東やや東」になります。どうして「やや」なのかは後ほど説明します)
そういえば、これが平成最後の節分ということになりますね。
東北東というのは、「北東と東の間」です。
北北東と紛らわしいかもしれませんが、北北東は「北と北東の間」になります。
どうして正確な恵方巻きの方角は「やや」なのか?
2019年の恵方は、厳密に言うと「東北東やや東」になりますが、これは北東と東の間の、それより少し東寄りということになります。
なぜ、「やや」という、ややこしい方向になっているのかというと、恵方は十干十二支(じっかんじゅうにし)を使って表す方角によって決まっているからです。
十干十二支というのは、十干と十二支を組み合わせた、丙午(ひのえうま)とか、甲子(きのえね)などの干支(えと)ですね。
この方法では、方角をより細かく24方位に分けているので、やや東寄りなどの向きが出てくるんです。
実は、節分の恵方巻きを食べる時の方角である恵方には、次の4種類しかないんですよ。
・乙(きのと)、庚(かのえ)の年=西南西やや西(庚の方位)
・丙(ひのえ)、辛(かのと)、戊(つちのえ)、癸(みずのと)の年=南南東やや南(丙の方位)
・丁(ひのと)、壬(みずのえ)の年=北北西やや北(壬の方位)
「やや」とか「おおむね」などとは言わずに、今年の恵方は東北東とか南南東とか言っているケースも多いですし、違いは誤差の範囲内でしょうから、そこまでこだわる必要はないかもしれませんけどね。
ということで、今年2019年の恵方の方角は「東北東」です!
恵方の方角一覧 今年の恵方が一発でわかる裏技があった!
実は、西暦の下一桁を見れば、今年の恵方の方角がどっちなのか、簡単にわかる方法があるんですよ。
0・5=西南西(やや西)
1・3・6・8=南南東(やや南)
2・7=北北西(やや北)
(※数字は西暦の1の位)
これを見れば、今年2019年の恵方は東北東、東京オリンピックが開催される2020年の恵方は西南西・・・と一発でわかります。
この裏技を知っていれば、「今年の恵方はどっちなの~?」と、毎年いちいち一覧表を探さなくても大丈夫ですね。
恵方巻きの方角がわかるアプリが便利!
今年の恵方巻きの方角がわかっても、方位磁石がないと「東北東」ってどっち? ってなってしまいますよね。
スマホをお持ちでしたら、今年の恵方の方角がわかるスマホアプリがいろいろありますよ。
アンドロイドならPlayストアで、iPhoneでしたらAppStoreで「恵方」などで検索すればいろいろ見つかります。
(※ウイルス等の危険があるので、スマートフォンのアプリは、よくわからない所からダウンロードしないようにしましょう)
インストールしたら、起動してスマホを持ったままその場でぐるりと回れば、恵方を向いた時に画面で知らせてくれます。
操作方法は簡単ですので、直感的にわかると思いますよ。
ダイソーに方位磁石は売ってる?
方位磁石が欲しいのでしたら、文房具屋にもありますが、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップでも購入できます。
文具コーナー、キーホルダーコーナー、地図や雑学のミニブックの置いてある棚の端などに置いてあったりしますね。
方位磁石の置いてある場所は、店舗によってまちまちなようです。
見つからなかったら、お店の人に聞いてみましょう。
※方位磁石を扱っていない店舗もあるかもしれませんので、心配でしたら、お店に行く前に電話で問い合わせたほうがいいでしょう。
恵方巻きの方角の決め方は? 誰が決めるの?
恵方の方角は、その年の金運や幸運を司っている「歳徳神(としとくじん)」という神様のいる方向を表しています。
歳徳神様は、毎年違う方角に引っ越し?しているんですね。
昔は、初詣も、歳徳神のいる方角の寺社に行っていたりしたそうですよ。
ちなみに、歳徳神というのはなんだかおじいさんっぽい名前ですけど、実は美しい姫神様だそうです。
恵方巻きの由来は?
恵方巻きの由来は、江戸時代末期に大阪の船場で始まった商売繁盛の祈願ではないかと言われていますが、詳しいことは不明です。
恵方を向いて海苔巻きを食べるというこのユニークな風習は、一旦は廃れていたのですが、1970年代に、大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で再開して復活。
それ以降、関西では一般的な風習になったそうです。
その後、90年代~2000年代初頭頃から、スーパーやコンビニで恵方巻きが全国販売されるようになり、関西以外の地域にも知られるようになって今に至ります。
節分の起源 由来は中国 でも豆をまくのは日本だけの文化なんですよ
節分などのような昔からの伝統文化って、大抵は起源が中国だったりしますよね。
でも、節分に恵方巻きを食べるという風習はもちろん、豆をまくというのも日本だけの文化なんですよ。
節分の由来になったのは、「追儺(ついな)」あるいは「鬼やらい」と呼ばれる、鬼を追い払うための昔の中国の行事です。
「季節の変わり目には邪鬼が入り込む」という、日本にもある考えが元になっている風習で、この考え方自体は中国起源のものです。
しかし、追儺・鬼やらいと呼ばれる行事では、豆はまきません。
陰陽師の祈祷によって鬼を追い払っていたそうです。
日本で節分に豆をまくようになったのは、神社仏閣での豆打ちの儀式が合わさったためだといわれています。
中国ではもう追儺・鬼やらいの行事は行われていないそうですが、日本では節分の豆まきとして今も続いているんですね。
しかし、お隣の韓国には、「デポルム」と呼ばれる節分の行事があるそうです。
豆まきはしないのですが、落花生を噛んで、その音で鬼を払うらしいですよ。
殻を割って食べることで体に出来物ができないように願をかけ、殻を割る音で悪いものを追い払うのだそうです。
そして、落花生を噛んで音を出した時に、「ポルムカムネ」と3回唱えるのだとか。
また、節分(デポルム)の日には、地域や家庭によって微妙な違いはあるそうですが、お米に麦、豆、もち米、キビ、小豆などを入れて食べるそうです。
まとめ
今年、2019年の恵方は東北東です。
正確には、「東北東やや東」になりますが、一般的には「今年の恵方は東北東です」と言われているケースが多いですし、小さな誤差に過ぎませんから、そこまで気にしなくてもいいかと思います。
恵方の方角は、毎年場所が変わる「歳徳神」という金運や幸運の神様の位置によって決まります。
節分には、歳徳神様のいる方向を向いて、無言で恵方巻きを食べましょう。