夏バテ防止に効く食材には色々ありますが、オクラもその1つです。
オクラというとネバネバしているのが特徴ですけど、あれが夏バテに効くわけです。
あのネバネバの正体は…。
それだけではなく、オクラには美容と健康にいい栄養がとっても豊富なんですよ。
オクラ料理の仕方も合わせて紹介しますね。
夏バテ予防にオクラがいい理由
オクラというと独特のネバネバが特徴ですが、あのネバネバが夏バテに効果があるんです。
オクラのネバネバの正体は『ムチン』という成分で、うなぎやどじょう、貝類にも含まれています。
このムチンには、胃粘膜を保護し、タンパク質の消化・吸収を助ける働きがあります。
それが、夏の暑さで弱った胃腸を元気にし、夏バテの予防や体力回復に役立ってくれるんですね。
暑さに参ってしまっていると、ついつい冷たいものばかりをとり過ぎてしまいますが、そうすると胃腸が弱ってしまいます。
そんな時には、オクラを食べて元気に夏を乗り切りたいものです。
オクラの旬は7月から9月ですから、夏には特に栄養豊富な物を食べられますよ。
また、ムチンには夏バテ予防だけではなく、胃炎や胃潰瘍の予防にも効果があり、更には、粘膜を強くもしてくれます。
粘膜が強くなることで、風邪をひきにくくなり、感染症にもかかりにくくなるんです。
それだけではありません。鼻の粘膜が強くなるということは、花粉症の予防にも効果を期待できるということです。
おまけに、ムチンには便秘解消の効果まで!
あのネバネバは伊達ではなかったんですね。
夏バテ予防のためだけではなく、オクラは是非、積極的に日々の食事に取り入れたいものです。
オクラのこの栄養が体にいい!
オクラに含まれる栄養で、特筆すべきなのはネバネバ成分のムチンだけではありません。
他にも体にいい栄養がとっても豊富なんですよ。
オクラに豊富に含まれる栄養にはこんなものがあります。
・ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に効果を発揮します。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなるので、特にバテやすい夏場はしっかり摂りたいものです。
・ビタミンC
美肌に効果があるのは有名ですよね。それ以外にも、ストレスに対する抵抗力をアップする効果もあります。
・ビタミンE
毛細血管の血行促進や抗酸化に効果を発揮し、美肌にもいい栄養素です。
・カルシウム
イライラを鎮める栄養としても有名ですよね。
丈夫な骨を作り、骨粗しょう症を予防するためにもしっかり摂りましょう。
・カリウム
カリウムには、体内の余分な塩分を体の外に排出する働きがあります。
塩分のとり過ぎによる高血圧や動脈硬化の予防に効果があるのは嬉しいですね。
・βカロテン
体内でビタミンAと同じ働きをする栄養素です。活性酸素を除去してくれる働きもあるので、美容・アンチエイジングが気になる方にも嬉しい栄養素です。
ビタミンAには、視力を健康に保ち、髪にツヤを出す効果もあります。
・葉酸
血液を作るのに重要な働きをしています。貧血予防のためにしっかり摂りたい栄養素ですね。
・鉄分
こちらも貧血予防のためにはしっかり摂っておかないといけない栄養素です。不足すると疲れやすくなりますし、特に女性の場合は不足しがちですから気をつけましょう。
オクラ料理の仕方ってどうすればいいの?
オクラの料理の仕方って、初めてだとちょっとわからないかもしれませんね。
毛が生えてたりしますし^^;
そんな方のために、オクラの料理の仕方をお教えしますね。
オクラは細かく切って生で食べることもできますけど、ゆでで食べることが多いですから、ゆでる時の注意点です。
・ゆでる前にオクラを切ってはいけません。
オクラは中が空洞になっていますから、切ってからゆでると中にお湯が入ってしまいます。
そうすると出来上がった料理も水っぽくなってしまうので気をつけましょう。
オクラは切らずにそのままゆでて、そのあとで切るようにします。
・オクラのヘタを切り過ぎない
オクラはヘタに近い部分も食べられますから、ヘタを落とす時に大きく切り過ぎないようにしましょう。
オクラのヘタに近い部分を露出させるように、ガクの黒っぽいスジをクルッとむき取りましょう。
そうすればヘタに近い部分も食べられます。
また、ヘタを大きく切り過ぎるとオクラの中の空洞部分が空いてしまって、ゆでる時にそこからお湯が入って水っぽくなってしまいます。それを防ぐためにも、ヘタを大きく切り過ぎるのは避けたいわけです。
ちなみに、ヘタは固いので食べにくいですけど、食べられないわけではありませんよ。
・オクラを塩もみする
オクラは網のような袋に入った状態でよく売られていますが、そのまま塩をふってこすり合わせるように揉めば、オクラの表面に生えている産毛を取ることができます。
大きめのオクラでしたら、袋から出してから1本ずつ塩もみしたほうがいいですね。
また、オクラを塩もみすれば、いい色に茹で上がります。
塩がついたままお湯に入れて構いません。
オクラを塩もみした場合にはゆでる時にお湯に塩は入れず、塩もみしなかった時にはティースプーン山盛り1杯の塩を加えてゆでるようにしましょう。
・ゆで時間は?
ゆで時間は1分45秒くらいです。オクラの大きさに応じて15秒くらい増やすか減らすかして下さいね。
オクラが浮いてこないように落し蓋を使うか、箸で浮いたオクラを転がしながらゆでましょう。
ゆで上がったら冷水にとって色止めし、水気を切ってから料理します。
適度な大きさに切ってお好みの料理に使いましょう。
保存する場合は、翌日までに食べるようにして下さいね。
まとめ
オクラのネバネバの正体『ムチン』には、胃粘膜を保護し、タンパク質の消化・吸収を助ける働きがあります。
それが夏バテ予防に効果を発揮してくれます。
ムチン以外にも健康や美容に効果のある栄養がとっても豊富ですから、夏バテ防止のためだけではなく、オクラは積極的に食べたい食材です。
オクラ料理の仕方ですが、中の空洞部分を露出させて茹でると水っぽくなってしまいますから、茹でる前に切り過ぎないように気をつけて下さいね。