七夕まつりや花火大会、縁日など、夏になると浴衣を着る機会もありますよね。
でも、久しぶりにタンスや衣装箱から出した浴衣が防虫剤臭かったらガッカリ。
防虫剤の臭いがする浴衣をそのまま着て出かけるわけにはいかないでしょう。
そこでここでは、次の情報についてまとめています。
・浴衣についてしまった防虫剤の臭いの落とし方
・浴衣にファブリーズを使っていいのかどうか
・タンスや衣装箱にも染み付いてしまった防虫剤の臭いの対処法
浴衣が防虫剤臭い! これってどうすれば落ちるの?
浴衣などの衣服に付いてしまった防虫剤の臭いの落とし方といえば、洗うという方法を真っ先に思い浮かべるかもしれませんね。
それも対処法の一つですが、それ以外にも方法はあります。
浴衣を着る日までの日数も考慮して、自分にあった対処法を試してみてください。
では、いくつかある、浴衣についた防虫剤のニオイの落とし方を紹介していきますね。
方法その1 陰干しする
浴衣を着る日まで日数があるなら、これが一番手軽な方法です。
やり方は至って簡単。臭くなってしまった浴衣を風通しのいい場所に吊るして陰干ししておくだけです。
日当たりのいい場所に吊るしておくと、ゆかたの色あせ、変色の原因になりますから、陰干しじゃないとダメですよ。
浴衣に染み付いてしまっている防虫剤の臭い程度にもよりますが、この方法で、早ければ1日、遅くとも3日くらいで少々の臭いなら落ちます。
とはいえ、絶対に1日や2日くらいで臭いが落ちるとは限りません。
「あさってまでに絶対に防虫剤臭いのをなんとかしたい!」
などという場合には、この方法はやめておいたほうがいいかもしれませんね。
その場合は、次の対処法の方がいいかもしれません。
方法その2 洗濯する
一般的な浴衣でしたら綿製でしょうし、洗濯は可能です。
なので、可能であれば洗濯してしまったほうが、浴衣についた防虫剤のニオイを落とすのは手っ取り早いですね。
ただし、総絞りのような高級な浴衣の場合、洗濯機で洗うことはもちろん、手での揉み洗いもできません。
そのような浴衣でしたら、着物専門のお店に相談したほうがいいでしょうから気をつけてください。
自宅で浴衣を洗濯する場合の方法ですが、浴衣をネットに入れて「軽い汚れコース」、もしくは「ドライコース」で洗いましょう。
すすぎは2回。2回目のすすぎ水は流さずに、洗濯のりを軽くかけます。
洗濯の際の要注意点なのですが、絶対に柔軟剤は使ってはいけません!
柔軟剤を使って浴衣がクタッとしてしまうと、すごく格好悪いです。
浴衣は糊とアイロンでピシッとさせることで、涼しげでオシャレに決まります。
柔軟剤でクタッとさせてしまうと、まるで寝間着のようになってしまいますから、気をつけてくださいね。
すすぎの後、軽く3分ほど脱水をかけたら洗濯機から浴衣を取り出しましょう。
浴衣を取り出したら、各部の縫い目のヨリを引っ張って伸ばします。
それから、テーブルの上などでキレイに畳んでシワを伸ばしましょう。
そうしましたら、浴衣の袖から袖まで竿を通し、肩の線が真っ直ぐになるようにして乾かします。
このときも、陰干しにしましょう。
乾かし方が不十分だと、カビや臭いの原因になりますから、しっかり乾かしてくださいね。
浴衣をよく乾かしたら、畳みながらアイロンをかけ、畳み線をつけましょう。
防虫剤臭い浴衣にファブリーズなどを使っても大丈夫?
臭い消しといえばファブリーズやリセッシュですが、防虫剤臭くなってしまった浴衣にファブリーズなどをかけてもいいのでしょうか?
洗濯機で洗わずに陰干しする場合、防虫剤の臭いがあまりにひどいのでしたら、ファブリーズなどをかけてから干すのも効果的です。
陰干しだけで防虫剤の臭いをなんとかしたいなら、ファブリーズなどを試してみてもいいでしょう。
ただし、ファブリーズなどって、正絹の着物にかけるとシミになる可能性もあるらしいです。
絶対にシミを作りたくない高級な浴衣には、使わないほうが無難だと思います。
タンスや衣装箱についた防虫剤の臭いを落とすには?
久しぶりに出した浴衣が防虫剤臭いなら、その浴衣が入っていたタンスや衣装箱にも防虫剤のニオイが染み付いてしまっているのではないでしょうか?
使い終わった浴衣をその中にしまったら、浴衣がまた防虫剤臭くなってしまいます。
タンスなどの防虫剤のニオイも落としておきましょう。
その後で、無臭の防虫剤を使えば万全です。
まず、タンスの場合ですが、タンスの中には、塗装された部分と、木肌がそのまま露出している部分がありますよね。
塗装された部分は、ほとんどがウレタン塗装です。その部分に染み付いた防虫剤の臭いは、アルコールなどで拭いて取り除きましょう。
木肌がそのままの部分は水拭きできませんし、木の内部にまで防虫剤の成分が浸透している可能性があります。
引き出しを取り外して陰干しし、風に当てて防虫剤の成分を揮発させましょう。
風がないのでしたら、扇風機の風を当てると効果的です。
これを、染み付いた臭いが薄まるまで繰り返します。
衣装箱の場合も、上に挙げた対処法と基本的に同じです。
大抵の衣装箱はプラスチックだと思いますので、水拭き、もしくはアルコール拭きで染み付いた防虫剤の成分を取り除きます。
木製でしたら、陰干しし風に当てるという対処法ですね。
タンスの場合も衣装ケースの場合も、これで完全に防虫剤の臭いを消すというのは難しいと思います。
どちらの場合も、仕上げに冷蔵庫の消臭剤か脱臭剤を入れておけば、更に効果的ですよ。
まとめ
浴衣に付いてしまった防虫剤の臭いは、陰干しして風に当てるか、洗濯するか、どちらかの方法で対処しましょう。
陰干しだと1日~3日かかりますが、確実に臭いが取れるとも限りません。
浴衣を着る日まで日数がない、もしくは、確実に臭いを落としたいという場合は、洗濯してしまったほうが手っ取り早いでしょう。
浴衣を洗濯したいのでしたら、柔軟剤は使わない、総絞りのような高級な浴衣は洗えないということに気をつけてくださいね。