雨が降り続いてジメジメしているときって、窓を開けて換気しても大丈夫なのでしょうか?
外の湿った空気が入ってきて余計に部屋の湿度が上がるだけがからやめておいたほうがいいのでしょうか?
雨が吹き込んでくることだけではなく、湿度やカビも気になりますよね。
果たして、雨の日に窓を開けて換気してもカビや湿度は大丈夫なのか、雨の日に掃除機をかける場合にはどうすればいいのか、今回はその辺りの事について紹介します。
雨の日に窓を開けて換気しても部屋の湿度は大丈夫?
雨が降っているときに窓を開けると、湿った空気が入ってきて余計に部屋の湿度が上がってしまって、よくないんじゃないかと気になるんですよね。
ずっと窓を閉めきっていると部屋の空気が悪くなって、かえって悪い気もするし、どうしたほうがいいのでしょうか。
実は外気の湿気というのは、窓を閉めていても壁や天井といった建材を通して部屋の中に入ってきているのです。
また、家の中でも、キッチン、お風呂場、トイレなどの水を使用している所で常に湿気が発生していますよね。
(トイレは、使わないときには便器のフタを閉めておくと湿気対策になりますよ)
それに、私たちの呼吸や汗によっても部屋の湿度は上がっていきます。
ちなみに、人は、一晩にコップ1杯分の汗をかきます。
ですから、雨の日には窓を閉めておけば、湿度に対して安心というわけではないのです。
実際に雨の日に窓を開けて、湿度計で部屋の湿度の変化を見てみました。
この日はゴールデンウィーク明けの5月8日。先日まで夏のように暑かったのに、今日は朝からシトシトと雨が降っています。
窓を開けて換気する前の湿度は65%です。
ここから、雨が吹き込まないように気をつけつつ、部屋の2つの窓を少しずつ開けて換気したら・・・。
10分ほどの換気で、部屋の湿度は2%下がりました。
外ではこの時も雨が降っています。
季節や天候、室内の環境によっても違ってくるでしょうが、雨の日に換気をしても、部屋の湿度がさらに上がるとは限らないことがわかりました。
それに、雨の日って、洗濯物を部屋干ししていたりしませんか?
そうすると、当然、屋内の湿度は高くなってしまいます。
実際に湿度計で調べてみましたが、時々窓をちょっと開けて空気を入れ替えるだけで、部屋の湿度はぐっと下がりますよ。
部屋の湿度が下がれば、部屋干ししている洗濯物もより早く乾きます。
ですから、雨の日でも、雨が部屋に吹き込んでくるほどの横殴りの土砂降りでもない限り、時々窓を開けて空気を入れ替えたほうがいいですね。
そうすれば、家の中の湿気が外に逃げていきますし、空気の流れができますから、屋内の湿気が一箇所に淀むこともなくなります。
窓をあけるときは、1つだけではなく、風の入口と出口ができるように、2つ以上の窓を開けましょう。
窓が一つしか開けられない場合は、換気扇を回すといいですよ。
カビが心配 雨の日に窓を開けて換気しても大丈夫?
雨の日でも時々窓を開けて換気をしたほうがいいとはいえ、外の湿った空気が部屋に入ってきたらカビが生えるのではないかっていう気がして心配になりますよね。
言うまでもなく、雨が部屋の中に吹き込んで床などをビショビショにしてしまったらカビも生えるでしょうけど、湿気に関しては、窓を適度に開けて換気したほうがいいんですよ。
その理由をこれから紹介しますね。
カビの発生条件には3つあります。
・高い湿度
・空気の流れが少ないこと
・豊富な栄養
雨の日に湿度が上がってしまうのはしょうがないですし、カビの餌になるような栄養というのも完全な防止が難しいです。
注目していただきたいのは、2つ目の『空気の流れが少ないこと』です!
実は、空気が流れずに淀んでいるというのも、カビが大好きな環境なんですね。
ですから、外は雨が降っていてジメジメしているから部屋の湿度が上がってよくなさそうだし、窓は開けないほうがいいな、なんてやっていると、かえってカビを発生させやすくなってしまいます。
私も実際、雨が続いたもので、数日間窓を開けないままにしたことがあって、その時は大変なことになってしまったんです。
冬だったので加湿器をつけていたんですが、空気の流れの淀みがちなベッドの裏側がカビだらけに!
乾燥しがちな冬でさえそんな事になりますから、梅雨時などジメジメしがちな季節だと、さらに凄いことになってしまいそうです。
ですので、雨の吹き込みに気をつけつつ、時々窓を開けて部屋の空気を入れ替えましょう。
雨の日に掃除機をかけるときも窓を開けて換気する?
掃除機をかけたいときに雨が降っているという場合も、窓を開けてもいいのかどうか迷いますよね。
本当なら、よく晴れた日にお掃除ができれば一番いいんですけど、雨が続いたりすると、なかなかそうもいかなかったりします。
雨の日に窓を開けても湿気に関しては心配はない、むしろ、適度に窓を開けて換気した方がいいというのは、これまでに説明した通りです。
雨の日に掃除機をかける場合も、湿度の心配はしなくても大丈夫ですよ。
掃除機をかけるとホコリが舞い上がって空気が悪くなりますから、窓を開けて換気しましょう。
窓を開ける時間を最低限にとどめたいなら、掃除機をかけている間と、かけ終わった後の5分くらいでいいでしょう。
この時も、空気の通り道ができるように2箇所以上の窓をあけるといいですよ。
1つしか窓を開けられないという場合には、換気扇を回すと空気が流れて、汚れた空気が外に出ていきやすくなります。
台風などの暴風雨で、窓を開けたら雨が吹き込んでくるという場合には、窓は開けられないですね。
そんな日にどうしても掃除機をかけたいというときは、空気清浄機があるならそれをフル稼働させながら、という方法がありますね。
その場合は、掃除機をかける部屋は閉めきって、舞い上がったホコリが隣の部屋に行かないように注意しましょう。
湿気はダニの繁殖の原因にもなりますから、梅雨時や台風シーズンなどで雨が続く時期には、布団乾燥機や布団クリーナーで、布団のダニ対策をするのもいいですね。
また、押し入れやクローゼットの湿気にも気をつけたいところです。
雨の日に押入れやクローゼットを開けて空気を入れ替えるのは避けたほうがいいですが、晴れたら開けて換気と除湿をしましょう。
押し入れやクローゼットには物を入れすぎないようにしたり、下にすのこを敷いたりすることでも、通気性が良くなって湿気対策になりますよ。
収納スペースの湿気は、カビやダニの原因になりますから気をつけましょう。
まとめ
家の外の湿気は、壁や天井といった建材を通して屋内に入って来ますし、家の中にもキッチンなどの水回りに湿気の発生源がありますから、雨の日には窓を閉めていれば湿度の心配はないというわけではありません。
部屋の湿気が一箇所に淀むのを防ぐために、時々窓を開けて換気をしたほうがむしろいいのです。
また、空気が流れずに淀んでいる環境というのはカビが好む環境ですから、カビを防止するためにも、雨の日でも窓を開けて換気したほうがいいですよ。
雨の日に掃除機をかける場合も、窓を開けて大丈夫。
ホコリが舞い上がって空気が悪くなりますから、窓を開けて部屋の空気を入れ替えましょう。
いずれの場合も、雨の吹き込みには気をつけて下さいね。