仕事や人間関係などで日々ストレスに晒されている方も多いかと思います。
そんな方におすすめなのがビタミンC! ストレスへの抵抗力をつけるためにはビタミンCを多く取ることが有効です。
でも、どうして効果が期待できるんでしょうか?
ストレス対策でビタミンCを摂取する場合、必要量はどれくらいなのか、ビタミンCのサプリを飲むならどんな取り方が効果的なのか、その辺のこともしっかり知っておきたいところです。
何も知らずに無闇やたらにビタミンCのサプリを一杯飲んでしまうと、大変なことになってしまうかもしれませんよ~。
ビタミンCがストレスに効果があるって本当?
どうしてビタミンCはストレスに効果が期待できるんでしょうか? まずはその理由を紹介しますね。
ストレスを感じた時、私たちの体の中では『抗ストレスホルモン(コルチゾール)』と呼ばれるホルモンが分泌されるのですが、実は、このホルモンを合成する時に必要になるのがビタミンCなのです。
そのため、ビタミンCが不足してしまうと、コルチゾールが十分に作れなくなってしまって、ストレスへの抵抗力も低下してしまいます。
だから、ストレスに強くなりたいなら、ビタミンCをたくさん取ることで効果を期待できるんですね。
ビタミンCを大量に摂取する実験をしたところ、被験者のコルチゾールは摂取前に比べて減少したそうです。
つまりこれは、ビタミンCを大量に摂取した後は、ストレスを感じることが少なくなって、コルチゾールを前ほど作る必要がなくなったことを意味します。
この辺り、ちょっとややこしいかもしれませんが、コルチゾールって、ストレスに抵抗する力になってくれるとはいえ、たくさん作られれば作られるほどストレス知らずになれるというわけではないんです。
ストレス状態が長期間続いてコルチゾールが増えすぎてしまうと、記憶を司っている脳内の器官『海馬』の働きが鈍ってしまい、記憶力が低下したり、考えがなかなかまとまらなくなってしまうといった症状が現れてしまう恐れがあります。
ストレスを感じていると、単に憂鬱になったりイライラしたりするだけではないんですね。
だからこそ、ビタミンCをしっかりとってコルチゾールがしっかり作られるようにすると同時に、それによってストレス耐性を高めて、いつまでもコルチゾールを作り続けなくてもいいようになる必要があるのです。
では、ストレスに強くなるためにビタミンCを摂取する場合の必要量ってどのくらいなのでしょうか?
それについては、次の章で紹介しますね。
ビタミンCをストレス対策で摂取する場合の必要量は?
ストレスへの抵抗力をつけるためにビタミンCをたくさんとりたい場合、1日に1000mg以上を摂取するとよいとされています。
1日に5000mgまでは安全とされています。ですから、上限は5000mgです。
ちなみに、ストレスとは関係なしの普通の推奨摂取量は男女ともに1日100mg(妊産婦は110mg)です。
ストレス対策でビタミンCを摂取する場合の必要量は、通常の10倍以上なんですね。
そんなに大量に摂取しても大丈夫なんだろうかと心配になってしまうかもしれませんが、ビタミンCの場合、過剰に摂取した分は尿と一緒に排出されますから、5000mgを超えないように気をつければ大丈夫です。
実は私たちって、ちょっと驚いただけでも約500mgのビタミンCを消費してしまうそうなんです!
ですから、強いストレスに晒されていたら、必要最低摂取量の100mgじゃ全然足りませんよね。
ストレスに押しつぶされないようになるには、できるだけたくさんビタミンCを取ったほうがいいのです。
とはいえ、ただ闇雲にたくさん取っていればいいというわけではありません。
取り方が悪いと、ちょっとした大変なことになってしまうかもしれませんよ^^;
そこで次の章では、ビタミンCのサプリの上手な取り方を紹介しますね。
大量に取るのですから、野菜や果物だけからというのは難しいですよね。多くの方がサプリメントを活用する事になるかと思います。
ビタミンCのサプリの上手な取り方は?
ビタミンCって、余計に取り過ぎても健康に害はないとはいえ、実は過剰摂取はお腹をゆるくしてしまう場合があるんです。
ですから、いきなり何千mgもの量を一気に取ることはやめておいたほうがいいですね。
ちょっとずつ様子を見ながらサプリの量を増やしていきましょう。
下痢になってしまわずに、軟便になる程度が適量です。
まずは、1日500mgから始めてみます。
これもいっぺんに飲むのではなく、できるだけ朝夕の2回に分けて飲むようにして下さい。500mgだったら250mgずつに分けて2回ですね。
それを3日間続けてみて、下痢などの不調がなかったら、500mg増やして1日1000mgにします。
その時も、朝夕の2回に分けて500mgずつにして、3日間体調を見て下さい。
で、何事もなければ、また500mg増やして……と同様に続けていって、最大5000mgまで摂取量を増やします。
途中で下痢などを起こしてしまったら、その前の量に戻して、その量で摂取を続けて下さい。それがあなたの摂取可能なビタミンCの最大量ということになります。
いつサプリを飲めばいいのかですが、食事と一緒に飲んだほうが吸収率が上がります。
また、一度にたくさん取っても消化管からの吸収率が下がってしまって、吸収しきれなかった分が尿と一緒に排出されてしまいますから、いっぺんに飲まずに、こまめに取るようにしましょう。
ビタミンCにはサプリメントだけではなく、粉のまま売られている物もありますけど、あれは私の場合、胃が痛くなってしまってダメでしたね。
酸っぱいのがそのままダイレクトに胃を刺激してしまうといった感じで、体によくなさそうなので粉の物は飲むのをやめてしまいました。
サプリメントよりも割安だったんですけど^^;
水に溶かして飲んでも鉄サビみたいな味がしますし、ダメかどうかは人によるのかもしれませんが、あまりおすすめできません。やっぱりサプリのほうがいいようですね。
それと、これは特に注意して欲しいのですが、腎臓や肝臓の機能が低下している人、腎臓や肝臓の病気に罹っている人、罹ったことのある人、痛風の人は、サプリを飲む前に専門家に相談して下さい。
そういった不安を抱えている場合、ビタミンCの大量摂取が、もしかすると体によくないかもしれませんので気をつけて下さいね。
まとめ
ビタミンCは、抗ストレスホルモンのコルチゾールを合成する時に必須の栄養素ですから、ストレスへの抵抗力をつけるためには欠かせないんですね。
ストレス対策でビタミンCをたくさん取る場合、必要量は、1日に1000mgから5000mgです。
ビタミンCを一気にたくさん取るとお腹を壊してしまうことがありますから、1日500mgを朝夕の2回に分けて飲むことから始めて、3日様子を見て大丈夫なら500mgずつ量を増やすというやり方で、自分に適した量を調べてみてください。