子供の頃に駄菓子を食べた思い出のある人も多いのではないでしょうか?
ブタメン、うまい棒、キャベツ太郎、ビッグカツ、ベビースターラーメン、モロッコヨーグル、ヤングドーナツ、よっちゃんイカ、チョコバット・・・。
そんな中で、すもも漬けっていうのもありましたよね。
四角いパックに入ったすももの実と、あの酸っぱくて赤い汁にはインパクトがありましたけど、大人になってから考えてみると、あれって体に悪いんじゃないかと気になります。
果たして、駄菓子のすもも漬けのあの赤い汁は、体に悪いのでしょうか?
すももの駄菓子って体に悪いの?
駄菓子のすもも漬けって、あの赤い汁が、いかにも体に悪いような感じがしますよね。
子供の頃は、そんなことは気にせずにストローでチューチュー飲んでいましたけど、大人になってからよくよく見ると、あれはちょっと毒々しいです。
保存料? 着色料? よくわからないけど、何か体に悪いものが入っていそう・・・。
自分が口にするのはもちろん、子供に食べさせるのもやめさせたほうがいいのかなと、気になる方も少なくないかと思います。
この前大人の箱買いしてきたこの
すもも漬け!!!
好き嫌いある駄菓子だけど駄菓子の中で一番好きです
体に悪いとか気にしちゃだめだに#すもも漬け #駄菓子 #箱買い #大人買い pic.twitter.com/PH9AjfzB7G— 📷セパ!/占い師(副業) (@nagomi_engine) 2017年1月26日
ある駄菓子のすもも漬けには、次の原材料が使われています。
駄菓子のすもも漬けの原材料
食塩
酸味料
乳酸カルシウム
甘味料(サッカリンNa)
調味料(アミノ酸等)
保存料(ソルビン酸K)
着色料(赤102)
ビタミンB1
これらの成分のうち、体に悪いのではないかなと気になるのは、「サッカリンNa」と「ソルビン酸K」です。
サッカリンNaというのは、甘さが砂糖の500倍もある甘味料で、ほんの少しで甘みをつけられるため、すももの駄菓子だけではなく、いろんな食品やお菓子に使われてきました。
しかし、サッカリンNaは、過去に発がん性が疑われたことがあるんです。
1970年代のアメリカで、ラットにサッカリンNaを5%含むエサを2年間食べさせたところ、膀胱や子宮にがんが発生したという研究結果が発表されたのです。
日本の厚生省(現在の厚生労働省)は、この発表を受け、1973年にサッカリンNaの使用を禁止しました。
しかし、その発表については、実験に使われたサッカリンNaに不純物が混じっていたことが、がん発生の原因ではないかという説が濃厚になり、結局、サッカリンNaの使用禁止は、その年の12月に解除されました。
ところが、80年代にカナダで行われた実験では、サッカリンNaを5%含んだエサをラットに2世代に渡って与え続けたところ、2代目のオス45匹のうち、8匹に膀胱がんが発生したそうです。
ですが、アカゲザルやカニクイザルに、サッカリンNaを含んだエサを24年間もの間与え続けた実験では、がんは発生しなかったといいます。
結局、サッカリンNaとがん発生の因果関係については、決定的な証拠は見つからず、今でもサッカリンNaは使われています。
ソルビン酸K(ソルビン酸カリウム)というのは、駄菓子のすももだけではなく、かまぼこ、ちくわ、はんぺんといった練り物や、ソーセージ、ハム、漬物、チーズ、ワイン、ジャムなど、多くの食品に使われている保存料です。
カビや細菌の発生や増殖を抑える働きがあるので、防腐のためによく使用されています。
ソルビン酸カリウムは、それ単体でも体に悪い可能性があるとも言われていますが、何より気をつけたいのは、他の食品添加物との食べ合わせです。
特に、亜硝酸とソルビン酸カリウムが合わさると発がん性があるとも言われています。
駄菓子のすもも漬けには亜硝酸は使われていませんが、ソーセージやハムのような加工食品には、亜硝酸とソルビン酸カリウムの両方が使われているものもあります。
駄菓子のすもも漬けは体に悪いのかどうかについては、これらの情報をどう受け止めるかですね。
サッカリンNaは、駄菓子のすももだけではなく、酢だこ、ガリなどに今も使われています。
ソルビン酸カリウムも、普段よく食べる様々な食品に使われています。
甘味料や保存料を一切口にしないようにしようとしたら、スーパーに売っている食品は、食べられないものだらけになってしまうでしょう。
できるだけ保存料などを使っていない食品を選びたいところなのは、駄菓子のように、色など、見た目が体に悪そうなものには限りません。
駄菓子でしたらたまに食べる程度ですから、体に悪いかどうかについて、あまり神経質になる必要もないかと思いますよ。
どちらの成分も、食品衛生法により使用量が制限されています。
つまり、たくさん摂取すると体に悪いかもしれないが、少量だったら問題はないという扱いなんですね。
安い駄菓子だからといって、他の食品とは違って体によくない成分がたっぷり入っているというわけではありませんから、常軌を逸した量を食べるなどしない限り、過剰に不安になることはないでしょう。