池や川に限らず、水の溜まる場所ならどこにでも湧いてしまうボウフラ。
言わずと知れた蚊の幼虫ですから、放ってはおけませんよね。
放置しておけば羽化して蚊になってしまいます。
と言っても、ボウフラの駆除ってどうすればいいのでしょうか?
ここでは、身近な物でお手軽にできるボウフラ駆除の方法を紹介します。
ボウフラの駆除が10円玉でできる!?
ボウフラの駆除というと何か薬剤を使わないといけないような気がしますが、実は、ボウフラの湧いた水の中に10円玉を入れておくだけで駆除ができるんです。
どうして10円玉でボウフラを駆除できるのかというと、10円玉の中の銅イオンが水の中に含まれるようになることで、ボウフラが羽化できなくなるというわけです。
羽化して、あの血を吸う蚊にはなれず、ほとんどのボウフラが水の中の幼虫のまま全滅してしまいます。
これは簡単にできますし、ユニークな方法ですから、ちょっと試してみたくなりますよね。
どのくらいの10円玉を入れておけばいいのですが、1リットルにつき20個くらいが適量のようです。
半分の10個だと半数ほどのボウフラは生き残ってしまい、5個では弱るだけで駆除はできません。
1リットルにつき20枚、200円分ですから、大きな場所では難しいでしょうが、小さい所なら手軽に試してみることができますね。
お金を使うといっても後で回収できますし、お金がかかるわけではないですものね。
ボウフラの駆除は油でもできます!
大きな場所なので10円玉を使うのがちょっと難しい場合には、油でボウフラを駆除するという方法があります。
やり方は簡単。食用油を水面に広がる程度垂らすだけです。
ボウフラは水面に浮かんできてお尻で呼吸するので、油の膜で水面がふさがっていると呼吸ができなくなってしまうというわけなんですね。
この方法は、側溝のような水が流れている場所ですと、油も一緒に流れていってしまってダメなのですが、水の流れがない大きめの場所なら非常に有効です。
油がいいといっても、灯油やガソリンなどの揮発性のあるものは危険なので避けましょう。
また、食用油以外では、中性洗剤や塩素系漂白剤を水に入れることでもボウフラを駆除できます。
中性洗剤の場合は3日くらい、漂白剤の場合は16時間くらいでボウフラは全滅するようです。
ただこの方法ですと、中性洗剤や塩素系漂白剤は結構な量を水に入れないと効果がありません。
それと、この方法も水の流れのある場所ですと、洗剤や漂白剤も流れてしまって効果を望めません。
手軽なのは食用油で水面に油膜を作る方法ですので、使用場所などのケースに応じて方法を選んで下さい。
ボウフラの駆除には魚も利用できます
10円玉を使うにはちょっと大きく、油や洗剤も使いたくないという場合には、メダカや金魚などの魚を利用することでもボウフラを駆除できます。
ボウフラを食べてもらうというわけですね。メダカも金魚もボウフラをよく食べてくれます。
金魚でしたら安く売られている和金でいいでしょう。縁日の金魚すくいでお馴染みのあの金魚です。
メダカもヒメダカという種類が安く売られています。丈夫なメダカなので、ボウフラ駆除に役立ってもらうにもうってつけです。
何匹くらい入れればいいのかですが、多すぎてもいけません。10リットルに1、2匹くらいがよいでしょう。
生き物を使うのですから、言うまでもなく、排水溝などに入れるのはよくないですよね。
庭の水瓶とか、中の水を捨てるわけにはいかないけど、油や洗剤、薬なども使えないという場所に利用して下さい。
そして、できればメダカや金魚などの魚を入れる前には、中の水を入れ替えてやりましょう。どんな水質になっているかわからないからです。
買ってきたメダカや金魚は、すぐに水の中に入れず、まずは袋のまま水につけて水温が同じくらいになるまで置いておきます。すぐに放すと急激な水温の変化で弱ってしまいます。
ボウフラを食べる時期には、餌やりは少なめにします。餌をやり過ぎるとボウフラを食べなくなりますし、水質も悪くなるので気をつけて下さい。
また、夏場は水温が高くなり過ぎないように気をつけてやることも必要です。直射日光が当たる場所でしたら、日陰を作ってやって下さい。何か日差しを遮るものを置くのもいいですし、水面にホテイ草などを浮かべてもいいでしょう。
まとめ
ボウフラの駆除を薬を使わずに安全にする方法にも色々あります。
10円玉を使う、食用油を垂らす、金魚やメダカなどの魚を使う…それぞれメリット・デメリットがありますので、ボウフラを駆除したい環境に合わせて方法を選んで試してみてください。