頭痛が起こった時に頼りたいのが頭痛薬ですが、副作用で胃痛が起こったり、胃が荒れたりしてしまうのが辛かったり、心配だったりしますよね。
でも、飲み方をちょっと工夫するだけでも胃へのダメージを防げますし、副作用の少ない頭痛薬というのもあるんですよ。
頭痛薬の副作用で胃痛が起こってしまう原因とともに、その辺りの情報について紹介しますね。
頭痛薬の副作用で胃痛になるのはどうして?
まずは、頭痛薬の副作用でどうして胃痛が起こってしまうのかについて、ザックリと紹介します。
小難しいカタカナ用語などをゴチャゴチャ羅列したりはしませんので、読んでて頭が痛くなることもないと思いますから、どうぞお付き合い下さい(^^)
まず、胃の中では胃液が分泌されているというのは、当然ご存知ですよね。
その胃液には、食べ物を消化するための胃酸と、タンパク質を分解するためのペプシン、そして、胃粘膜を保護するための粘液が含まれています。
実は、胃酸というのは、金属を溶かしてしまうほど強力な酸性なんです。
ペプシンはタンパク質を分解しますが、胃自体もタンパク質でできていますよね。
そんな胃酸やペプシンが分泌されても胃は大丈夫なんだろうかとなんだか不安になってしまいますが、それらから胃を守ってくれているのが粘液です。
胃痛が起こってしまうのは、ストレスや食生活によって胃酸が多く出すぎた時や、頭痛薬の副作用によって粘液の分泌が減ってしまった時なんです。
胃酸が多くなりすぎるか、粘液が減ってしまうかして、胃粘膜を胃酸やペプシンから守れなくなった時に胃が痛くなってしまうんですね。
頭痛薬にも含まれていることのある、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という成分には、胃の粘液の分泌を減らしてしまう副作用があります。
これが、頭痛薬の副作用によって胃痛が起こってしまう原因です。
頭痛薬で胃が痛くならないようにするにはこの飲み方で
副作用で胃痛が起こってしまうのは嫌だけど、頭痛薬を飲まずに頭痛をただじっと我慢するのも辛いですよね。
そのような場合は、頭痛薬と一緒にある物を飲めばいいんです。
それは牛乳です。
牛乳は、頭痛薬を飲んだ時の胃への負担を緩和してくれます。
牛乳と一緒にという飲み方では、効き目が薄まってしまうのではないかと心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大丈夫です。
牛乳と一緒に飲んではいけないのは、一部の抗生物質と、グリセオフルビンなどの一部の抗菌剤、コーラックのような脂溶性の下剤です。
牛乳と頭痛薬を一緒にという飲み方でも、効き目がなくなることはありませんのでご安心を。
また、頭痛薬は食後に飲むものですけど、空腹だけどすぐに飲みたいという時や、食欲がないという時もありますよね。
そんな時も、牛乳だけ頭痛薬と一緒に飲んで胃を保護するという飲み方で大丈夫ですから助かりますよ。
牛乳が苦手でしたら、胃腸薬と一緒に飲んでもいいでしょう。
胃腸薬は、胃粘膜保護作用のあるものを選んでくださいね。
頭痛薬で副作用が少ないのはこの市販薬!
頭痛薬に含まれていることのある、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という成分の副作用で粘液の分泌が減ってしまい、それが胃痛の原因になるというのは最初の章で紹介したとおりです。
ですが、全ての頭痛薬にこの成分が含まれているわけではありません。
ですから、頭痛薬の副作用で胃痛が起こってしまう人、胃が荒れてしまうことが心配な人は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が含まれていない頭痛薬を選べばいいわけです。
市販薬でNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が含まれていない頭痛薬には、「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」という成分が使われています。
特にアセトアミノフェンは、赤ちゃんや幼児にも使われている成分ですから、胃に優しくて、副作用もほとんどありません。
アセトアミノフェンやイブプロフェンを使っている頭痛薬には、以下の様な物があります。
・イブ
・イブA錠
・イブクイック頭痛薬
・タイレノールA
・バファリンルナi
頭痛薬の副作用による胃痛を避けたい人は、こういった市販薬を選んでみてください。
まとめ
頭痛薬の副作用で胃痛が起こってしまうのは、頭痛薬に含まれるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という成分によって、胃粘膜を胃液から保護している粘液の分泌が減ってしまうためです。
牛乳を頭痛薬と一緒に飲むことで、胃を保護する事ができます。
副作用が不安な場合は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の含まれていない頭痛薬を選ぶのがよいでしょう。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)ではなく、アセトアミノフェンやイブプロフェンが使われている頭痛薬を選んでみてください。
私も頭痛薬や胃腸薬を常備薬にしている身ですから、ご苦労はよくわかります。
お大事にどうぞ(^^)